晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

こめ石の正体は 5/31

2012-06-01 | 歴史・民俗

2012.5.31(木)晴れ

 初めて鳥垣渓谷に行った際にこめ石の事を聴いた。石碑や庭石に使われた岩石で、かつては相当切り出されたそうだ。今では持ち出し禁止となっているが、過去に切り出そうとした鏨の痕の残った岩もある。Img_3176
 
鏨の痕のあるこめ石。



 渓谷を歩いていると表面が平面的で、そのまま石碑に使えそうな岩が見られる。多分これがこめ石で、漢字に書くと米石なのだろうと思う。
 小さな破片も渓谷に転がっており、地蔵さまの形のものが路傍に置いてあるのもあるので歩いた方はご存じだろう。
 やすみとのあたりで極小さな破片を拾っているので、いつかどのような種類の岩石か調べてみたいと思っていた。
 29日のことだが、天候不順のため丸山登山が中止になり時間ができたので、大唐内の温石石とともにこの米石の正体を探るべく、小滝先生と鳥垣渓谷に行くことにする。その前に大岩の滝、古屋の集落を案内する。P1010847
 
ご存じ大岩の滝、夏バージョン





 大岩の地蔵堂で弁当を食べ、「大河を前に家二軒」ならず「幽谷を前に家二軒」を眺めていると、そこが谷底ではなく拡がった山の中腹に居る様な錯覚に陥る。
 古屋の集落は谷川に沿ってあり、この谷川は黒っぽい岩床でとてもきれいだ。泥岩、緑色岩(輝緑凝灰岩のことを今はこう呼ぶらしい)、チャートなどで構成されているなと思っていたら、地質図もそのように示している。このように観察しながら山や沢を行くととても楽しい。P1010848
 
古屋に向かう峠の平地、人工的なもののようだが何があったのか不明。


 次に鳥垣渓谷に向かう。吉水から獅子鼻のあたりの植林を間引いて整理されているので、従来より明るい感じがしている。六号墳の周囲もきれいになっているので立ち寄ってみる。表土が剥がれ、まさに上林の石舞台となっている。鳥垣周辺は数多くの古墳があり、歴史的にも大変興味がわくところだ。ところが調査をなされた様子が無いようで、どのようなものか解らない。いずれわたしなりのアプローチをしてみたいものだが、何かを発見出来るという様な気はしない。P1010849
 
鳥垣6号墳


 おりとの滝に行くと雨が本降りになってきて、はたまた調査は中断、米石らしき破片を見て貰う。
 早々に逃げ帰ったのではっきり断定出来ないのだが、わたしの持っているサンプルなどから見て、角礫凝灰岩(かくれきぎょうかいがん)ではということだった。
 凝灰岩と言うから火山灰が固まったものである。その間に小さな火山岩がごま塩のように散らばっている。まさにこれが米石のいわれでは無いだろうか。ずいぶん軟らかく、彫字にはもってこいの石材である。P1010850P1010788

雨のおりとの滝とこめ石?のサンプル(右)




 【作業日誌 5/31】
ゴーヤ畑準備

今日のじょん:どーしているか心配していたサリーちゃんがやってきた。しかもレオン君というゴールデンも。なんでもふれあい牧場で放置されていたんだって、心臓が悪くて痩せているけれど、とっても人なつっこくてよい子ですぞ。救われたレオン君よりご主人の方が救われたみたい、、、。P1010863

 レオン君とサリーちゃん。

コメント
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