「昨日、おやすみって言わなかったような、どげんして寝たんか、わからんのやけど・・・」
「俺は、杏子ば3回も起こしにきて、その度にウンウンて言うからネ・・・」
「もう23時過ぎとっても部屋は明るくて、パソコンはつけたまま
気になってまた見にきたら、も~う 椅子に座ったままで頭があおむけに傾いていとって、
びっくりしたったい!」
「へ~、そうやった?全然おぼえとらんけど・・・今朝起きたら、PC専用の眼鏡が無いとよ」
「またネ?」
あちこち探してもらって 「あ、あった!」
「どこにあった?」わたし・・・
「机の引き出し、2番目タイ!」
「おかしかねぇ、いつもの眼鏡立てに置くはずやけどねェ・・・」
幼いころ(4~5才頃)
夕方、近所の親戚にもらい風呂にいった
家族がそろうまで、湯上りの小さな体を炬燵に入れてウトウト
途中で起こされ、一人で先に家を出たそうな。
「杏子がおらんタイ!!」
あわてた両親が捜しまわったが、どこへいったのか見つからない
耳を澄ますと、遠くの方でカラン~コロンと下駄の音・・・
「あ~、あすこに一人で行きよる!」
まだ、街燈もなくて夜の通りは間っ暗やみ 夜中に一人でどこへゆく?
怖くなかったん?