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古刹を巡る その21。今回は護国寺、真言宗豊山派大本山。お寺の横の学校が、日大豊山中学・高校。今は日大の直系の付属だが、その前身は1887年に設立された当時は護国寺により作られた中学林・大学林。そのため今も豊山の名前が残っている。
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護国寺は1681年に5代将軍綱吉が母桂昌院の願いを受け建立したもの。本尊は如意輪観音菩薩で絶対秘仏。本堂の本尊も如意輪観音菩薩だが、こちらは毎月18日にご開帳されている。また、境内地5万坪のうち東側半分は豊島岡墓地として皇室の墓地になっている。
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本堂の他に、室町時代に建てられ滋賀県の三井寺から移築された月光殿などが重要文化財である。
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この寺は子供の頃にそばに住んでいたこともあり、親しみ深いが、当時に比べ整然と整備された気がする。東京メトロ有楽町線の護国寺駅を上がると仁王門の前に出る。振り返ると音羽通りが江戸川橋まで真っ直ぐ伸びているのがわかる。これはかつて桂昌院が通った参詣道路で、小生が小学生の頃は都電20系が走っていた。
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仁王門をくぐるとベンチなどが並べられ、しばらく行くと右に立派な本坊、そこから階段になり、上がると不老門。前には桂昌殿が立派に立っている。德川氏の威光を表すようなたてものだが、意外に質素である。桂昌殿に入ると流石に中は高く、色々な絵が掛けられ、さらに左側には幾つもの仏像が並べられている。
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ただ、詣でる人はだれもおらず、やや寂しい。