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『江戸の坂・東京の坂』 その6。今回は赤坂付近の坂を3つ取り上げる。赤坂はその名前の通り坂が多く、しかも急坂が多い。
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青山通りを赤坂見附方向に歩き、赤坂総合支所の信号を右折すると目の前に下り坂、しかし、その先が上り坂、これが『薬研坂』である。名前の由来は漢方薬などを作る”薬研”(写真参照)
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両側が高く真ん中が低くなっているその形状から付けられたもの。坂は下りるのは楽だが、上りはきつく、蒸し暑い気候の中、汗が吹き出す。やはり、あまりこの季節向きの企画で無いことを実感。
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少し先に行き、左に曲がると『円通寺坂』。坂の途中、右側に円通寺があるが、これが移ってきたのは1695年のことらしい。つまり300年以上この名前で呼ばれている事になる。因みにこの坂はそれほど勾配は急ではない。
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元の道に戻り、左手にTBSの裏門が出てくるとその先に右にカーブしている急坂が現れる。これが『三分坂』(さんぷんさか)。この坂は急坂のため、人力車で通る車賃が銀三分(三分・百円ほど)を増したためこの名前がついたもの。坂の途中には港区の文化財『報土寺の練塀』がある。そしてその先は坂は左に折れ、少し勾配が緩くなる。なお、この報土寺には雷電為右衛門の墓がある。
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さすが赤坂、歩いた道はちょうど尾根のように高い所をいく道で、これに沿って歩くと左右・前後に坂のある地形となっている。下り坂ばかりでなく、上ったり下ったりする途中で写真を撮るのだが、東京とは思えない急坂の連続と夏の蒸し暑さに風景は素晴らしいが、体力的に負けそうな気分がした。あ~あ、情けない。
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