hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

稲荷町駅

2014-08-18 06:10:34 | 日記

『metroに乗って』シリーズ その2。今回取り上げるのは東京メトロ銀座線の稲荷町駅。駅自体の歴史は古く、日本初の地下鉄として上野~浅草が開業した1927年にできた4駅のうちの一つで開設87年になる。

稲荷町の駅名の起源は開業当時の下谷區南稲荷町からきている。銀座線の駅にはこの駅以外にも田原町、末広町、青山一丁目など今は地下鉄の駅だけに残された地名が多く、歴史を感じさせてくれる。稲荷町の『稲荷』とは駅下車5分の所にある下谷神社のことで同じ稲荷町の名前は近くのM銀行の支店の名前にも残っている。


駅自体はなかなかクラシカルで風情があるが、空調が効かずホームは夏は驚くほど暑い。駅を上がると周りには大小の仏壇、仏具屋が軒を連ねる。上野から田原町までは本当に多く、お盆の最中だからか、岐阜提灯が特売されていた。


下谷神社に向かうが、信号機の横に大きな赤い鳥居、暫く行くと突き当たりに神社がある。また、1798年に初代三笑亭可楽により境内で初めて寄席が開かれたので『寄席発祥地』の石碑がある。



上野から浅草に続く表通りはもう高いビルが中心になっているが、裏にはまだ銅板が貼られた防火住宅も残り,昔を忍ばせる。駅そのものは日中の平均利用者が7000人を切る銀座線では最少の駅ではあるが、付近はなかなか下町風情が残る場所である。