『神田をぶらり』その13。神田エリアの中でも特徴的な街が神保町である。神保町と言えば古書店だが、その起源は神田には明治以降一ッ橋や御茶ノ水エリアまで含めると明治・法政・日大・専修・東京医科歯科・順天堂・共立女子、かつては東京商科(現在、一ッ橋)・國學院・中央と多くの大学があった。
これらの学生が教科書として買った本の売り買いをしたから古書街ができたと言われている。
三省堂や書泉など新本を売っている書店はもちろん、レコード・カルタ・紙などの専門店もある。
今回は1~3丁目まである神保町のうち、2丁目を歩いてみた。この地には大きな〇〇古書センターという店から楽譜、和書、時刻表、シナリオ、音楽雑誌、地図、大学入試問題集(赤本)などを専門に扱う古書店まで揃っている。
他にも学生街らしくパチンコ屋や喫茶店、安い食堂も立ち並んでおり、天ぷら・とんかつで有名な『いもや』、大盛りスパゲティが売りの『さぼうる』などが有名。
また、中華料理屋とカレー店の名店がなぜか多い。
古いビルも点在しており、戦前に建てられた無尽会社の店舗に入る『日本タイ協会』、1947年築の『東方学会』などそそられるビルも多い。
他にも有名な建物としては岩波ホールや救世軍日本本営、専修大学(ほとんどが3丁目で法科大学院のみ2丁目)などが挙げられる。特に専修大学神田キャンパスの校門は東大の赤門に対して黒門を擁し、その存在は威厳がある。
白山通りや外堀通りに面した部分は新しいビルで埋め尽くされているが、中に入ると面白いところはたくさんあるのが神保町である。