hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

神田多町2丁目

2016-06-25 05:00:26 | 日記

『神田をぶらり』その14。今回は神田多町2丁目を歩いてみる。ところで神田多町を読みかたはご存知であろうか。実は『カンダタチョウ』と読むのが正しい。また、以前にもこの町のことをブログに書いたが、神田多町は1丁目がなく、2丁目のみの不思議な町である。


歴史を紐解くと1933年に区画整理により、多町1、2丁目が発足、神田区が千代田区に合併すると冠に神田を付けた。1966年の住居表示の際に1丁目は内神田となることを承諾したが、2丁目は反対運動が起きて、住居表示未了のままとなっている。また、その名前の由来は元々『田地』であったことによるもので、町の繁栄を祈念して『多』の字に変えたと言われている。


場所は地下鉄小川町または淡路町駅、JR神田駅北口のいずれからも5分とかからない。左右、南北にやや太い道がとおり、位置的には鍛冶町と須田町の間。須田町の一角ほどではないが、古い町家がまだまだ残されている。その中でもサカエヤミルクホールは映画のセットのようだが、今も現役で昔ながらのラーメンが名物である。

その並びにあるのが、松本家住宅主屋。昭和6年築の震災後復興住宅で木造3階建で元青物問屋の店舗兼住宅、現在は東京都有形文化財に指定されている。



他にも小さな看板建築の銅板が貼られた豆腐屋や歴史を感じさせるマッサージ店、なかなか渋い青果店など新しく建築されたマンションの中に混じって、まだまだ昔の生活を偲ばせてくれる建物が多い。

他にも一八稲荷神社や松尾神社なども残されているが、飲食店、特になぜか焼き鳥屋が多い。こういう町こそ気まぐれ散歩をしたくなる町なのかもしれない。