hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

身近な毒のある植物

2016-06-22 05:00:10 | 日記

6月になると背の高い野草の姿をまた見るようになる。しかし、これらには毒があるものもたまにあるので少し御紹介したい。

まずはタケニグサ、漢字で書くと竹似草となる。これは竹に似てて茎が中空であるという説と竹と煮ると竹の繊維が柔らかくなるので細工がしやすくなるとする説がある。背は1.5~2mほどになるが、特徴は菊に似た切れ込みのある大きな葉で夏になると先に白っぽい房のような花を付け、これが実になる。

どうも外来種ではないようだが、茎を折ると黄色い粘液がでてくる。草全体にアルカロイド系の毒を持ち、触ると人によってはかぶれることもある。

次に挙げるのがヨウシュヤマゴボウである。これは漢字で書くと『洋種山牛蒡』で、よくブドウの一種と間違えられるが、ヤマゴボウの仲間である。この草は北アメリカ原産の帰化植物であり、今の季節にはブドウの房のような白い花を付け、これが秋の初旬には濃い紫色に熟す。


潰すと赤紫色のシルが出るが、染料になるほど強いもので手に着くと中々落ちない。これも草全体にアルカロイド系の毒を持ち、誤飲すると激しい嘔吐や下痢となる。また、触ると人によってはかぶれるので要注意で、今の時期に駆除をした方がいいが、一回生えると根が残り、また翌年には生えてくる。

因みにややこしいのはよく食用にされている山牛蒡はアザミの一種のモリアザミなどの根であり、ヨウシュヤマゴボウの近種のヤマゴボウではないことも覚えておいた方が良い。

最後にこれは野草ではないが、これから白やピンク色の花をつけるキョウチクトウ(夾竹桃)にも強い毒性があることを記しておく。夾竹桃は特に排気ガスに強く、街道沿いの植樹に利用されるケースも多いが、口に入れると強い毒性が現れる。

実際に数年前フランスでバーベキューの串代わりにキョウチクトウの茎を使い、数人が亡くなったというほどだから、その毒性の強さがわかる。さらに植物全体に毒性があり、燃やした灰にも毒性が残ると言われている。こんなに身近に毒のある植物があるなんて、知らないと怖いかも知れない。