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『鉄道シリーズ』その140。久しぶりに勝田に泊まる機会があったのでもう20年ぶりくらいにひたちなか海浜鉄道を訪れた。
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ひたちなか海浜鉄道はJR常磐線勝田駅〜阿字ヶ浦駅14.3kmを27分で結んでいる第三セクター方式のローカル私鉄。小生が前回乗った当時は地元の鉄道・バス会社である茨城交通が運営していたが、2008年に業績不振から廃止を企図。しかし、ひたちなか市が存続を求め、市が51パーセントの株を引き受け、分割したもの。その後2011年の東日本大震災で被災するなど紆余曲折があったものの、今も約1時間に1本程度運行している。
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乗り場は当時と同様JR勝田駅1番ホームに小さな改札口とSuicaのタッチプレートがあり、JRから乗り換えの際にタッチできるようになっている。
(ひたちなか海浜鉄道はSuicaは使用不可)ホームの反対側は常磐線上りとなっている。
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5時半の始発にはクリーム色と緑色に塗色されたディーゼルカーキハ3710系が1両停まっており、小生以外に2名の乗客、しかし、既に席で居眠りしている。こちらは車両の前や後ろ、製造月日の書かれたプレートなどの写真を撮る。
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発車時間3分前には運転手が定位置につき、すぐに発車する。始めは構内を走るが右に分かれてすぐに日工前駅に到着。この駅は日立工機の正門脇に位置し、従業員の出勤用に作られたものだが、現在は一般客も利用できる。
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この次の金上駅もすぐ先にあり、動いたと思うとまたすぐ止まる。縁起の良さそうな名前だが
実は周囲に陸上自衛隊勝田駐屯基地があり、駅名表示板も飛行機と戦車が描かれている。
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鉄道は市街地から田園地帯に入ってきて中根駅は周囲にあまり何もない。水をたたえた水田が一面に広がる。
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東水戸道路の下をくぐり、国道245線の跨線橋の下に次の高田の鉄橋駅はある。この駅は周囲の要請を受けて2年前に作られた新しい駅である。
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とにかく高田の鉄橋駅までは全く乗り降りも無かったが、次の那珂湊駅では1人降りて1人乗る。那珂湊駅はひたちなか海浜鉄道の本社もある中核駅。
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車両基地もあり、いまは廃車になった日本初のステンレス製気動車のケハ600や国鉄準急色に塗色されたキハ2000、今も現役で働く1965年製造のキハ20などマニア垂涎の車両が多く留置されている。
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(以下、次回)