hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

三鷹台駅(2)

2016-10-22 05:00:19 | 日記

『井の頭線気まぐれ各駅停車』その4。三鷹台駅2回目。今回は少し駅から北の方に向かう。
三鷹台駅から駅北側に三鷹台通りを歩くとさらに坂道が上って下る。 その先、右側に牟礼の里公園が現れる。

三鷹市の村落の中で古いのは牟礼村、大沢村、上仙川村、中仙川村(現在、中原)などだが、このうち牟礼と大沢は江戸幕府直轄地であった。ちなみに三鷹市(上・下)連雀という地名は明暦と万治の大火後に神田連雀町の被災者が開拓したからついたものだとか。

牟礼の古くからのふるさとの農風景を残すべく玉川上水の近くに作られた公園であり、桜の季節には桜が、秋には赤や黄色の紅葉がみることができる。また、三鷹市では最も標高が高く、晴れた冬の日には富士山も望むことができる。


三鷹台通りを反対側に渡り、少し戻るように歩くと鬱蒼とした林が現れ、その中に牟礼神社(神明社)がある。この神社は1537年に北条氏綱の配下が深大寺城と対峙した際に飯倉神明宮から御分霊を勧請して創建され、三鷹の氏神として周囲の信仰を集めている。

1950年に起きた牟礼事件の際にこの神社に被害者の遺体が埋められていたが、今はそれを知る人も少ない。その主犯とされた佐藤誠が死刑判決を受けたが、病死するまで無実を訴えかけた事件として有名ではあるが。


牟礼神社からまっすぐ歩くと人見街道にぶつかる。右に曲がっていくと交差点に出るが、人見街道自体が左に曲がる。その先のロイヤルホストを左に曲がると大盛寺別院の墓地があるが、その中に三木露風の墓がある。三木露風は兵庫県たつの市生まれの詩人で、童謡赤とんぼの作詞で有名である。近くに赤とんぼ公園と名付けられた児童遊園がある。


ほかにも道祖神などが置かれており、今でこそ周囲の団地も新しくなり、また、マンションも林立しているが、今も牟礼の里の趣を残す風景をあちこちでみることができる。