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『メトロに乗って』その40。前回に続き、東京メトロ有楽町線千川駅から要町駅までを歩く。親水公園を左に曲がると住宅地、この辺りは比較的区間の大きな家が多い。2本先の道を右に曲がる。すると突然に『ビッグ築地』の幟を発見。
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巨大な鮮魚・肉類・青物を扱う業者で特に鮮魚が有名。中に入ると安さと共にワンパックの大きさに驚く。『アジ7尾 1000円』『穴子開き10尾1460円』などなど。これでは我が家の間尺にあわないと退散したが、鮮度は高く、値段が安いのはよく分かる。
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ビッグ築地の先の細い道を右に曲がると千早公園の前に出る。その先2ブロック目を左折するとすぐに熊谷守一美術館がひっそりと立っている。守一は1880年生まれの画家で、1932年より亡くなる1977年まで45年間もこの地にあった借家住まいであった。
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油絵を手始めに彫刻、書も行なったが、還暦過ぎの輪郭と平面による独特なスタイルが有名。1階と2階は展示室で3階では守一の次女で館長の榧さんの個展も行われていた。若い頃の写実的な自画像と独特なタッチの自画像が展示してあったが、若い頃の作品も素晴らしい。
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晩年は足が悪く、スケッチもままならなかった。その中で庭のアリや鷽、猫、アゲハチョウ(絶筆)など味のある作品を多数展示してある。
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人も少なくじっくりと静かな美術館で見るのはいいものだ。現在は個人での運営が難しいため、豊島区に寄贈され、豊島区立の美術館となっている。
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美術館を後にしばらくまっすぐ歩くと要小学校の前に出る。そして、要町通りをしばらく右に向かうと要町駅である。