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街歩きをしているとこの時期にいろいろなところで目にする黄色い花をつける蕗のような葉をした植物、ツワブキについて書いてみる。
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ツワブキは漢字で書くと『石蕗』や『艶蕗』と書く。フキ(蕗)同様にキク科の植物ではあるが、蕗は秋になると葉は枯れてしまう。しかし、ツワブキは常緑の多年草で少し厚手の葉を持ち、冬も越すことができる。島根県津和野葉をツワブキで有名だが、この地名も『石蕗の野』が由来になっているとのこと。
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また、日当たりが悪くても育つ強さを持ち、日本庭園の石組みや木の根元などにもよく植えられる。先日訪れた新江戸川公園にも少し盛りを過ぎたツワブキの黄色い花を見つけることができた。
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また、飯田橋の歩道橋のすぐ下のような排気ガスが始終あり、さらに日当たりが悪いところでも健気に咲いていた。一部では葉や茎を食用にすることもあるようである。
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いつも日陰に黄色い花をつけてしゃんとしている姿は武士を思わせると感じるのは小生だけであろうか。