hokutoのきまぐれ散歩

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萬屋おかげさん(再訪)〜四谷グルメ

2020-10-12 05:00:00 | グルメ
四谷三丁目周辺には美味い居酒屋が多い。主な店は荒木町周辺に多いが、そもそもこの街に初めて飲みにきたのが、『萬屋おかげさん』である。場所は四谷三丁目と四谷のほぼ中間、まつもとという箪笥屋さんの地下にある。

元々はアラカルトでツマミを頼む形式であったが、現在はコースのみ。これもご主人神崎さんの目に叶った魚を調理して6600円+酒である。土曜日ということもあり、今日はほぼ満員の様子だが、6時スタートは我々とお馴染みの方1人、計3人である。


黒板は旨そうな物ばかり、まずはハートランドを相方とシェアすることにする。すぐにツマミの骨せんべいが来るが、カリッと上手く揚っている。さらに翡翠茄子も美味い。



するとすぐに明石の鯛の刺身、これを煎り酒で食べさせる。鯛はもちろん脂がのり、美味いが、さらにこの煎り酒、半端なく美味い。そう褒めると神崎さんが『煎り酒をちびちび行きながら酒を飲むのも美味いですよ。』と言って盃で出してくれる。既に飲み始めている発泡の『至』(新潟県佐渡市)と煎り酒がよく合う。



刺身第二弾は岩手県野田村の帆立、塩とワサビでいただく。分厚い身は漁師に協力してもらい、いいものを3年太らせて作る、という話を聞きながら飲む。酒は『十四代 赤磐雄町』(山形県)、久々の十四代だが、香が違う。付いている帆立貝のヒモの浅煮も堪らない。



次は期待のカツオのワラ炙り、今日のカツオは佐島産。塩で頂くのだが、炙り立てで香りが違う。さらにスズキの薄造り、カラスミの粉がかけられている。両方とも定番なのだが、これが楽しみに来ているのである。

神崎さんの凄いところは単なる醤油で食べさせる刺身が無いところ。酒は『鳳凰美田』(栃木県)、キレのある旨さは健在である。


カツオの漬け、ねっとりとした旨さに辛子がいいアクセントとなる。かつてこの店で必ずお通しで出されていたおから、わざわざ京都の豆腐屋から取り寄せ、炒って小さな乾燥した海老を掛けたもの。酒は白露垂珠(山形県)を合わせる。



薩摩揚げには旬のトウモロコシが入り、甘味を楽しむ。小左衛門(三重県)を頂いていると鯛とアジのなめろうも出され、ついつい酒が進んでしまう。




続いて朝絞め穴子の煮付け、ふんわりと仕上がっていてツユまで飲み干してしまいたくなる。そういうとご飯を少し入れてもらい、またこれが美味い。

最後は塩むすびと味噌汁。おむすびには海苔を巻いてもらい、さらに昆布とカツオのふりかけが付く。全てが美味く、久しぶりにうまいもんを食べたなあと実感。



ご主人の素晴らしいサービスや配慮もあり、楽しい晩餐となった。本当にご馳走様でした。
萬屋おかげさん
新宿区四谷2ー10
0333558100