B級グルメの中で『町中華』というジャンルが確立されて久しい。ただ、昨今のコロナ禍や経営者の高齢化などからいつの間にか町から消えてしまう店も少なくない。そんな『町中華』をシリーズ化して巡ってみることにした。(まあ、以前からもやってはいるが)
『町中華シリーズ』第1回目は人形町からすぐ近くの八丁堀駅を訪れた。駅からわずか1分、新大橋通りから鍛冶橋通りを左折してすぐのところに『山福ラーメン』はある。ラーメンと付いているが、ランチには一品料理にライス・スープをつけたセットも10種類近く、立派な町中華である。しかし、隣は紅虎餃子房、かなり消滅リスクも高そうである。
店構えは立派でボックス席も10くらいあり、かなり広い。カウンターに座るが、調理人は2人、年齢は若い部類でフロアは若い女性1人、満席になると大変なことになりそうである。
注文は悩んだが、王道の『ラーメン+半チャーハン』(850円)、価格は平均だろう。席に座るとすぐにお冷やを持ってきてくれ、注文する。
麺を茹で始め、これが茹だる頃にまずは半チャーハンが登場。ランチだから作り置きだが、時間が早いからか温度は熱い。具は角切りチャーシュー、玉ねぎ、ネギなどを炒め、卵で仕上げた一般的なもので赤い具材カップなるとなど)がないため、地味といえば地味である。
黒胡椒をかけて一口、ふんわり仕上がり、脂もそれほど強くなく上品な仕上がり。味付けもちょうど良い。
ここでラーメンが登場。見た目は普通の醤油ラーメン、スープの色は薄めであるが、レンゲで一口、かなり塩気が強い。次に麺を食べると細麺の縮れ麺、茹で方がうまくコシもあって喉越しもいい。具はチャーシューの他、もやしとメンマ、麺を中心に食べ進めて行く。私はチャーハンのスープ代わりにラーメンのスープを飲むことにしているが、少し塩がかちすぎている。
これは追い調味料とラー油をたっぷり、酢も少々、サンラータンを思えばおかしくない。ちゃんとスープを取っているため、少し味変するとそれなりに。残りは美味しく頂きました。
それにしても12時でも客は私を入れて2人、やや寂しいのが気がかり、食べログでは3.41なのに。ご馳走さまでした。
山福ラーメン
中央区八丁堀4ー9ー5
0355660524
中央区八丁堀4ー9ー5
0355660524