『三鷹逍遥』②、中央線三鷹駅南口に降りて線路沿いの一方通行の道を立川方面に向かって歩く。二階建ての!駐輪場がかなり遠くまで続き、その裏に1番線プラットフォームがある。
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さらにアンダーパスを越えて歩くと右手に三鷹の操車場が見えてくる。太宰治の亡くなった翌年1949年7月15日に三鷹事件が起きた現場でもある。
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すると降りる階段が出てきてこの通路を通ると線路の反対側に出ることができる。つまり、跨線橋は無くとも一般の人には不便になることはないのである。だから跨線橋取り壊しの反対運動が盛り上がらないのである。
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ようやく跨線橋の下に到着、石段の下には『この跨線橋は昭和4年に作られたものである。』という説明板があり、写真も写りが悪いが太宰治が石段を降りたところを写したものである。
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石段は43段、時代物だからか廃止が決まっているからか、あまり手入れがなされず、コンクリートの中の砂利が表面に出てきていて足の裏を刺激する。1番上まで登ると風景が一変する。
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12月に取り壊されることがマスコミに取り上げられているからだろうか、大型カメラを持ったマニアの人がたくさんいる。また、今のうちに渡っておこうとする地元の子供連れなども多い。太宰治もこの跨線橋が好きで、ここで撮られた写真も有名である。
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まだ、3時過ぎなのに日が斜めに入ってきて多少影から撮ってもどうしても逆光になる。オレンジの中央線、カナリアイエローの総武線、水色の東京メトロ東西線と色とりどりの車両もうまく写せなかった。
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上を見上げるとうろこ雲が青空に生えて何とも美しい。
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反対側の石段を再び43段降りて跨線橋を見上げる。結構高い、太宰治もこうして見上げたのかなあなどと考える。
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すぐ横にコミニュティバスの『跨線橋前』というバス停があるが、これも橋がなくなれば名前が変わるのかもしれない。
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さらに少し歩き、離れて全体をファインダーに入れようと努力するが、邪魔なものが多すぎて断念した。もし撮りたいのならばドローンでも使わないと無理であろう。それでも青空の下の跨線橋は美しかった。