今年の立春は2月4日、節分はその前日の2月3日であった。ただ、実際の気候は立春になるや否や寒さが増して、2月4日午前中は都心部で風花が舞ったところもあり、2月5日〜6日の天気予報は雪も積もるというものではあるが。
立春は二十四節気のスタートである。冬至と春分の真ん中にあたり、季節上は春となる。また、『八十八夜』『二百十日、二百二十日』などの日にちを数えるのは全て立春を基準として数える。
また、立春は旧暦の元旦(1月1日)ではないかと思う人もいるが、必ずしも同じではなく(重なることもあるが)、年により旧暦の12月下旬だったり、1月の中旬だったりする。ちなみに昨年2023年は旧暦の1月14日、今年は旧暦の12月25日である。
雨上がりの久我山をうろうろとしてみるが、目につくのは梅の花。紅梅も白梅も見事にさいていて例年よりは満開に近づくのが早い気がする。早咲きの桜の花には少し驚いた。
さらに蝋梅も黄色の花を見事に付けていてこちらももうじき満開となるであろう。
他に花と言えば昨年から残っているサザンカやツバキはまだ花があるが、例年ならば花を落としている菊がまだけなげに花を付けているのには驚いた。
植え込みにはなぜか前の日に使われたであろう鬼の面、誰かが落としたものを拾ったのだろうか。
神田川の中にはつがいで泳ぐカルガモの姿。川の中には大きな真鯉と緋鯉、いつもながらの風景が見ることができた。
春に向けてということであればスイセンが花を付けかけていて美しい。日向のものはかなり花が咲いているが、線路沿いはまだこれからである。
また、歩道の横の狭いスペースからノゲシが生えていて蕾も膨らみかけている。その先にはタチツボスミレが咲く場所もある。
暦だけではなく、春の兆しをいくつか見つけることができた。