『日本橋七福神を巡る』⑧、8社目は水天宮である。七福神なのに8社目というのは勘定が合わないが、これは恵比寿天を祀る神社が寳田恵比寿神社と椙森神社の2社あるから。地口で『おそれいりや(入谷)の鬼子母神、びっくりしたや(下谷)の広徳寺、そうで有馬(有馬)の水天宮』などと江戸っ子がシャレたが、なぜ有馬なのだろうか。
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これは元々水天宮は1818年に久留米藩(福岡県)有馬頼徳公が港区赤羽の藩邸内に久留米水天宮の分霊を祀ったのが由来。藩邸内にあったため、一般庶民が参拝することは難しかったが、幕府の許可を得て毎月5日には一般開放をした。この辺りから『情け有馬の水天宮』と言われるようになった。
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明治に入り一旦は赤坂にあった有馬家屋敷に遷座したが、1873年に有馬家中屋敷のあった今の地に移った。
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今の近代的な社屋が完成したのは2016年で1階は駐車場、2階に上がると境内になっていて正面に社殿がある。社務所もビルの中にあり、新生児を連れた初節句や安産祈願に来る妊婦にも優しい構造になっていて真夏でも快適に神事を受けることができる。私自身も孫の初節句を水天宮で行ったが実にスムーズであった。
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今回もコンクリートの階段を上がると左右に狛犬がいて正面の立派な社殿にお参りをする。やはり子供連れが多い。
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境内には『子宝犬』の銅像、子犬を優しく見つめる母犬の像で周りに十二支が配してある。生まれ年の干支を撫でるとご利益があるらしい。
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また、宝生弁財天の社もある。これはかつて有馬家上屋敷に市杵島姫神が祀られていて、代々当主が弁財天を篤く信仰していた。5日と巳の日には扉が開き、ご神像を拝むことができる。ほかにも安産子育河童像もある。
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お参りを終わり、社務所に入り御朱印を頂く。しかし、その種類もお守りの数も多数あって選ぶのに困った。
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これで七福神全てのお参りも終了。なかなか大変な出だしである今年も少しは良い年にしていきたいところである。