あれからもう4年も経過したとは。日本でラグビーワールドカップが開催されたのは2019年9月、日本で開催されるのに見に行かない訳にはいかないと味の素スタジアムに足を運んだのは9月21日、対戦カードはアルゼンチンvsフランスであった。
ラグビーの試合は学生、社会人、トップリーグ、リーグワンと40年以上に渡り見に行っているが、その興奮は日本が出ていないカードであったが、盛り上がりかたが想像の域を超えていた。
試合は16時からだったが、公式なメッセージとして2時間前に現地到着と書いてあったので家を早めに出て京王線飛田給駅に急いだ。普段からFC東京の試合を見に行っていたので多少の混雑には驚かなかったが、とにかくガタイのいい外国人が多く、さらに大混雑の車両内でフランス国歌の大合唱が始まると、別のところからアルゼンチン(と思われる)国歌の合唱が始まる。すでに行きの電車内で前哨戦が始まっていた。
しかし、駅を降りてからの行動が日本人とは根本的に違う。彼らはデモ行進でもするようにゆっくりとしかし国歌を歌うことを忘れずに味スタを目指す。もちろん国同士でやり合うことは全くない。サッカーの日本人サポーターがペットボトルを投げ合うなんてことはないのである。
14時10分味スタに到着、当時は持ち込みの荷物検査が厳しくて飲みかけのお茶まで没収。さらに売店は大混雑という状態。その中でハイネッケン(ビール)だけは売り子が沢山いて高い値段で売っている。ソフトドリンクの販売などまるでない。
私の右隣は公式ウエアを着た大きなアルゼンチンの中年の方、一方で左隣はフランスの上品な老夫婦という中で試合開始。
上手いフランスと力強いアルゼンチンという戦いで前半はフランスが20対3と大きくリードして終わる。しかし、後半はスクラムで優位に立ったアルゼンチンの勢いが増し、後半20分にPGで20-21で逆転。
しかし、後半29分にフランス・カミーユロペスが再逆転のDG。その後アルゼンチンは2回のPGをはずし、万事旧す。フランスが23-21で接戦をものにしたゲーム。
面白かったというと怒られるがアルゼンチンの僕の隣に座っていたサポーター。取れば大喜び、取られるとがっかり、最後のPGは見ていられず後ろを向いてしまう。なんと表情が豊かなんだ!
こんな楽しかった観戦から早くも4年、フランス大会で日本はどうなるのだろう。勝ち負けだけ言うと前々回は3勝1敗(対南ア◯34-32、対スコットランド⚫️10-45、対サモア◯26-5、対アメリカ◯28-18)ながらボーナスポイントで泣き、予選敗退。前回は4勝(対ロシア◯30-10、対アイルランド◯19-12、対サモア◯38-19、対スコットランド◯28-21)で決勝トーナメントには行ったが、対南アフリカには今はキャノンで活躍するデクラークに縦横無尽に走られ、⚫️3-26と敗れて終わったのである。
つまりこれを上回るにはベスト4以上、つまり予選D組で1敗しかできない。チリ、サモア、アルゼンチン、イングランド相手にどこまで行けるのかという大変レベルの高いものが要求される。
しかし、できないと言われて常に勝ってきたたのが日本代表、頑張ってもらいたいものである。