土浦市の名物と言えばうなぎ、蓮根、常陸牛、霞ヶ浦のワカサギなどを挙げる人が多いが、今日のランチは旧水戸街道の桜橋にある『ほたて』という天ぷら屋にお邪魔した。
ほたては明治2年創業の老舗で創業時の建物を修復しながら今に至る。外観もかなり歴史を感じさせるが、店内もやや薄暗く、タイムスリップしたようである。贔屓筋なのか大相撲の高安の手形がいくつも貼ってある。
天ぷらがメインで刺身定食なども出すが、本日は平日サービス品のかき揚げ丼(780円、税込)にしてみた。なお、主なメニューは天ぷら定食980円、刺身定食920円、上天丼1230円となっている。
お店を取り仕切るのはおかみさんと若夫婦のような取り合わせで厨房には男性が1人。注文を受けるとすぐに天ぷらに取り掛かる。店には先客が1人、テレビに熱中しながら天ぷら定食を食べている。私の次に来た人はかき揚げ丼、次の幼い子供連れは座敷で天ぷら定食を注文していた。
待つこと8分、丼、魚のあら汁、漬物がお盆に乗って運ばれてきた。丼の蓋を取るとその大きさと同じかき揚げの乗った丼である。
丼のタレは色が濃く、辛そうに見えるが実はそうでもなく、やや甘めのいい感じ。胡麻油の香りもよく、かき揚げの中には海老、イカが刻んだものが入っていて、しっかりサクサク感も残っていて美味。
一方、あら汁は豆腐と魚のアラの具沢山。生臭さは感じないが、アラの骨が多く食べにくい。子供の頃にあら汁を飲んで喉に骨が刺さる経験があるため、お汁だけいただきました。
漬物はしっかりぬか味噌に浸かった胡瓜とカブ、味がしっかり、程よく酸っぱく、こちらは大変美味しゅうございました。
店はそれなりに広く、女性2人で切り回しているが、テキパキ動いていて感じがいい。店を出る際も皆様からありがとうございます、またよろしくお願い申し上げます、と声が。気持ちの良いお店でした。ご馳走さま。
因みに『ほたて』という店名は帆立貝とは無関係、ご主人の苗字の保立さんから来ているとのこと。
ほたて
土浦市中央1ー2ー13
0298210151
土浦市中央1ー2ー13
0298210151