季節外れの台風の影響もあり、ランチを予定していた店が臨時休業となっていた。他の店を探そうとはしたが、雨と風でビニ傘もかなり危なくなってきた。すぐそばに立喰蕎麦の名店『あり賀せいろう』があったことを思い出し、早速入店。
立喰そばと言っても席はあるが、真ん中に厨房があり、席は狭いカウンターのみ。券売機で食券を買うが、いつものかき揚げそばがいつの間にか460円が520円に値上げしていた。
ご主人に食券を渡すと押出し式の蕎麦を茹でて器に盛り、汁を張り、まだ暖かいかき揚げとネギを乗せてお盆ごと提供される。仕事はとにかく早い。
まずは麺から頂くが、黒っぽくやや硬めに茹でてある。喉越しは良いが、私はかえって茹でそばの方がいいかもしれない。
かき揚げは相変わらずカリッとさくさくは嬉しい。中身は玉ねぎ、ネギ、にんじん。素材の甘さも生きていて汁の中にいるとわずかな間に溶けていく。そこで2年前のことを思い出しが、確かに同じように溶け始めたが、もっとかき揚げに厚みがあったはずと気になった。
汁は熱いものが提供されるのは嬉しい。夏の盛りはかけそばは食べられないが。汁の味もそれほど辛さが気にはならない。やはりこの辺りでは1、2を争う旨さであることは間違いない。
(2021年)
後で2021年のブログでかき揚げの厚さを比べてみるとかき揚げの置き方が変わっている。ただ、やはりかなり薄くなったことは間違いない。あまり値上げできないことから窮余の策かなあとも思うがやや寂しさを感じた。ご馳走さまでした。
あり賀せいろう
中央区日本橋富沢町14ー4