『メトロに乗って』その113。この企画も前回書いたのが2019年10月だから9ヶ月ぶりである。今回は東京メトロ東西線中野駅を降りて北口側を歩いてみた。
中野駅の歴史は古く、開業は1889年中央線の前身となる甲武鉄道の駅であった。新宿〜立川が開業したのだが、新宿〜大久保〜柏木〜中野〜荻窪〜吉祥寺〜境〜国分寺〜立川であった。今に比べ、駅数はかなり少ない。
中野駅はホームが1〜8番線まであるが、悩ましいのは東京メトロ東西線と総武線、中野で東西線に乗換える際に先発が東行きの場合、4番線か5番線のいずれかとなる。しかし、同じホームではないため、慌てて階段を駆け下り、駆け上らなくてはならないのである。
私の入学した小学校は中野区にあったため、馴染みの多い区ではあるが、特に北口側は当時とは風景は一変している。
北口改札を出るとアーケードが中野サンモール商店街まで続いていて濡れずに行けるのである。この先、中野ブロードウェイに続くがここまで行くと立体的になっているが、こちらは昔から全く変わっていない。
ラーメン屋、鰻屋、甘味屋、私の好きな立食いそばの梅もとも健在でほっとする。
入口まで戻り、右手にあるエスカレーターに乗る。するとペデストリアンデッキとなるが、中野サンプラザや中野区役所が一望、線路沿いはまだ工事中。どうなるのであろう。中央線に沿って高円寺方向に歩く。
このあたりは元禄年間には犬公方徳川綱吉の作った犬屋敷跡だが、その後は陸軍中野学校、警察学校などと変遷、大きな区画が残された場所である。平成に入り、再開発が進み綺麗に区画整理され、緑が増えて住みやすい環境となっている。(以下、次回)