事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

意外なふたり 同級生篇その7~麻布高校ふたたび

2008-04-29 | うんちく・小ネタ

♯6岡山大学付属高校篇はこちら。

Tsutsumi01倉本聡さん証人出廷「堤被告は孤独」
 西武鉄道株の名義偽装事件で、証券取引法違反(虚偽記載、インサイダー取引)の罪に問われた前コクド会長堤義明被告(71)の第2回公判が21日、東京地裁(栃木力裁判長)で開かれ、被告側証人として脚本家の倉本聡さん(70)が出廷した。倉本さんは堤被告と麻布中学、高校の同級生だった。当時のことを尋ねられ「クラスがずっと違ったので、ほとんど知らなかった」「30年前ほど前に北海道の富良野に移住して、同じ時期に彼もプリンスホテルを建てるために富良野に来ていて再会した」と話した。


 さらに「企業家としての大きさも知っているが、個人としては孤独だった」などと話した。
 午後には堤被告が被告人質問に出て「ビジネスの世界ではなく、社会に何らかの形で恩返ししたいと思っている」と西武グループとは、関係を持たないことを明言した。10月末に判決が言い渡される予定。
[2005/7/22 日刊スポーツ]

♯7 堤義明 & 倉本聡

 同級生であることにほとんど意味を見出せないパターン。なぜなら、この二人は麻布中、高時代に交流はなかったから。なぜなかったかと言えば、義明の親父である堤康次郎が「友人を作るな。利用されるだけだ」と徹底的に教えこんだからである。非情な帝王学。新聞の論調も「ほんとうの犯人は墓の下にいる」と義明に同情的。

Ozma_2  それにしても康次郎のやってきたことってすごい。衆議院議長までのぼりつめた陰で、本妻・愛人・愛人の姉・愛人の妹・第二、第三の愛人・そしてそれぞれの子どもの離反と追従……。西友に勤めていたわたしの同級生が「(愛人の姉の子である)清二には池袋の店ひとつ(=西武百貨店)しか継がせなかったわけだ」と吐き捨てていたが、後継者にした義明(第三の愛人の子)にしたってそれが幸福だったかはまた別の話。まあ、これで義明が亡くなったら、またしてもドロドロの確執が表面化するのだろうが。ああ暗くなってきた。同級生篇の最後に、ほのぼのとしたヤツをふたつ。

♯8 星新一 & 新井素子のお父さん
 東大時代の同級生。これは、なんかわかるなあ。

♯9 綾小路翔(氣志團) & 摩邪
 わはははは。ネタじゃないかと思うくらいはまっている。中学時代の同級生。どんな中学やねん。

次回は血縁篇です。

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意外なふたり 同級生篇その6~岡山大学付属高校

2008-04-28 | うんちく・小ネタ

♯5麻布高校篇はこちら。

Nakagawatomomasa ♯6 甲本ヒロト(ハイロウズ)&水道橋博士(浅草キッド)&中川智正(オウム真理教

……岡山大附属中学校の同級生。この三人が同じ学校にいたのである。しかも附属中ってのがいいよね。こりゃ、同窓会は大変だろう、って中川が出席できるはずもないが。甲本については兄弟篇でも登場予定です!

次回はまたしても麻布高校

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意外なふたり 同級生篇その5~麻布高校

2008-04-28 | うんちく・小ネタ

♯4水戸高校陸上部三羽烏篇はこちら。

♯5 フランキー堺&小沢昭一

Bakumatsutaiyoden ……麻布高校の同級生。フランキー堺は、その芸名のように、もっともっと軽く生きるべきではなかったか。「私は貝になりたい」への大反響が、彼を妙にシリアスな方面へ走らせてしまった。「幕末太陽伝」での居残り佐平次役のはずみこそ真骨頂だったろうに。

ただ、この人の凄みはNHKの大河ドラマ「太平記」で十分すぎるぐらいに堪能できたのも確かだ。長崎円喜役の彼は、執権の北条高時(これも好演片岡鶴太郎)を“軽んじながらも愛している”あたりを絶妙に演じ、ほとんど反天皇制であるためにドラマ化は不可能だろうと言われていた太平記への批判を吹っ飛ばしていた。ありゃー凄かったのココロだぁ!

※今考えてもあのドラマは凄かった。足利尊氏(真田広之)、新田義貞(萩原健一)、楠木正成(武田鉄矢)の壮絶なバトルに加えて、後醍醐天皇(片岡孝夫)のプライドが……

次回は岡山大学付属高校篇。すごいメンツ。

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意外なふたり 同級生篇その4 水戸高校陸上部三羽烏

2008-04-28 | うんちく・小ネタ

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♯3「彼らが彼女に求めたもの」はこちら。

♯4 立花隆&梅宮辰夫&徳大寺有恒

……意外すぎる同級生。しかも水戸高校で陸上部三羽烏とうたわれていたのだとか。三人とも今では陸上部ってルックスではないが。

立花隆の行ってきた仕事については、今さらふれるまでもない。田中角栄関係はもちろん、日本共産党や農協に切り込んだルポはみごとだった。でも、たったひとつ納得できないことがあるのだ。それは、1991年の大宅壮一ノンフィクション賞の審査において、その後亡くなった井田真木子の「プロレス少女伝説」の授賞に反対したこと。「もっととりあげるべき(大きな)対象はあるだろう」というのが立花のコメントだったが、これには納得できなかった。神取忍らを題材に、プロレスでしか燃焼できない彼女たちのルポは、当時はげしくわたしの心をうっていたので。

単純なようだけれど、どうもそれ以来立花が一種の【権威】に思えて距離をおいて見るようになってしまった。高校時代に必死で走っていた頃なら、こんなコメントはしなかったろうになあ。

次回は麻布高校篇。

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意外なふたり 同級生篇その3 彼らが彼女に求めたもの

2008-04-28 | うんちく・小ネタ

♯2「おしゃべりなクラスメイト」はこちら。

♯3 山田太一&寺山修司

Yachigusa003 ……早稲田時代の同級生。寺山の葬儀で、山田はこんな弔辞を寄せている。

あなたとは大学の同級生でした。
一年の時、あなたが声をかけてくれて、知り合いました。大学時代には、ほとんどあなたとの思い出しかないようにさえ思います。

早熟な天才と、松竹では花開くことができなかった遅咲きの脚本家に、ここまでの交流があったとは知らなかった。このふたりは、それぞれ「田園に死す」と「岸辺のアルバム」で八千草薫という女優を“母”(多分に苦い思いもこめてだけれど)として描いた。

岸辺のアルバム」には思い入れがある。わたしは狛江に住んでいたので、小田急線和泉多摩川駅のホームで、「あ、ここに八千草薫が立ってたんだな」とか、狛江駅前のサーティワンでは「あそこに風吹ジュンがすわってた!」と、家族の崩壊と再生のドラマを単なるミーハー的視点で見てました(^o^)

この頃の山田太一は絶好調で、あの岸恵子に零細な電器店を切り盛りする主婦、という意外なキャスティングで泣かせた「沿線地図」も傑作。

♯4は水戸高校陸上部三羽烏を(といっても誰のことだかわかんないでしょうけど)。Yachigusakaoru

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意外なふたり 同級生篇その2 おしゃべりなクラスメイト

2008-04-28 | うんちく・小ネタ

同級生篇その1「ALWAYS」はこちら。

♯2  小倉智昭&水木一郎

Ogura01 ……秋田の中学校で同級生。とくダネ!とアニイとは濃いクラスメイトだ。さぞやにぎやかなクラスだったろうと思うが、小倉が東京12チャンネルに入局したのは吃音を矯正するため、という話もあるので、意外に無口な人だったのかもしれない。

かつて大橋巨泉のおまけ的存在だった小倉が、一種の権威に化けたのは、巨泉と同様に“断定癖”みたいなものがテレビで重宝されたおかげもあると思う。もちろん、努力の結果でもあるだろうけれども。ルックスはともかく(笑)、しゃべりには東北の片鱗すら感じさせない。

♯3はあの異才たちを。

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意外なふたり 同級生篇その1 ~ ALWAYS

2008-04-28 | うんちく・小ネタ

Ymo2 GW特別企画開始。この人とこの人にはこんな意外な関係が!というネタを。

実はわたし、こういうのを収集するのが大好きで、前からシコシコとExcelで整理していたりしたのです。変態だオレは。まあ、とりあげるのはあくまで「わたしが知らなかった、あるいはわたしが忘れていた」関係です。そこんとこよろしく。で、今回は同級生篇。

♯1 細野晴臣&西岸良平

……いきなり意表をついたでしょ。YMOと「三丁目の夕日」。この二人は立教時代に同級生だったらしい。細野もマンガを描くのが好きだったのだけれど、西岸の習作をみて「あ、こりゃいかん」と音楽の道を選択したのだそうだ。

わたしは「三丁目の夕日」は苦手なんだけど(それにしてもビッグコミックオリジナルの連載は長いですなあ!)、「Always」として山崎(リターナー)貴の手によって映画化されたシリーズには泣かされた。第三作も期待。小雪という“幸福”が訪れたあとの日常こそが西岸ワールドの真骨頂でもあろうし。

♯2はおしゃべりなクラスメイトを。

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Made in Hollywood

2008-04-28 | 情宣「さかた」裏版

Sadam_hussein おなじみ、情宣さかた裏版シリーズ。
今回はサダム・フセイン拘束の裏側で……
発行は2003年12月18日でした。

「彼を捕まえた」
いきなりの歓声。と同時に「サダムに死を!」「サダムに死を!」とプレスから(!)わき上がる声……先日のサンチェス司令官の記者会見でのひとコマ。猿芝居もいいかげんにしてほしい、と辟易。ショービジネスの本場なら、もう少し出来のいい演技を見せてくれないか。まあ、実際はサクラもやらせも無かったのかもしれないが、そう「見えてしまう」あたりが現在のアメリカをよくあらわしている。

 ブッシュからして、大根役者ぶりは目もあてられない。夜陰にまぎれてイラクにわざわざ大統領自身が潜入し、兵士に七面鳥を出前したりしている。潜入されたイラクの国民感情など思いやるつもりもないのだろう。おまけに、復興は「協力国だけが……」などと口をすべらし、イラク攻撃が利権目当てであることを自らバラしてしまっている。

 言うまでもなく、日本の自衛隊の最高司令官(※)は小泉純一郎だ。最高指揮監督権は文民である内閣総理大臣に帰属している。しかし自衛隊員が、そして国民が命をあずけることになるこの人が、実際に交戦状態になったとき、はたしてどんな動きをするのかはブッシュ以上にわかりやすいだろう。情報収集も、戦況分析も、そして事実上の作戦行動すら、米軍に【丸投げ】するのではないか。なによりも、この人は「退く」ことをしそうにない。イラクの状況がどうあれ、自衛隊を派遣しないなどという選択肢をハナから持っていないのではないか。派遣したとして、泥沼化するイラクから、彼は自衛隊をどう撤退させるかという青写真を持っているのか?

※一般的に軍隊の階級章は「星」と表現されるが、自衛隊は「桜」。内閣総理大臣は金の五つ桜である。(防衛庁長官は銀の五つ桜)

 加えてわたしが呆れたのは、外交官の葬儀における彼の嗚咽だ。冷たいようだが、最高司令官がこの段階で泣いているようでは、と不安に思った自衛官は多かろう。「国民を納得させるために泣いて見せた」のだとすれば、ブッシュのアメリカと同じように、この芝居もまた、出来が悪すぎる。

 このままでは、自衛隊員は誰かが死に、あるいは誰かを殺す。「(イラクが)危ないから」という以前に、派遣にはまず「意味がない」。まして、情緒的、短絡的で有名な日本国民が自衛隊を殉教者扱いしたら、果てしない暴走が待ち受けているのではないだろうか。

 組合員のみなさんにお願いする。ハガキ行動やデモ行進で、イラクへの自衛隊派遣にはっきりとNOの声をあげ、政府に届けよう。日米の大根役者たちに、どこにも喝采の声など聞こえないことを思い知らせてやらなければ。

……2008年現在、フセインの死刑(私刑)は執行され、失政によってブッシュは“史上最長のダッチロール状態”に陥っている。ある意味、両者ともに無残な結末に。ブレアもまさかアメリカ大統領があそこまで無能であることが読めなかったのか、道連れにされた格好だ。しかし日本は違う。小泉純一郎再登板を望む声がまだ聞こえてくる。幸せな国民と言うべきだろうか。 

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入学式 PART2

2008-04-28 | 受験・学校

PART1はこちら。

Alife  入学金を納入しなかったために、その生徒を入学式のときに“別室”で待機させた問題において、怒りの方向は二つにわかれている。

 まず、学校への指弾。
・入学金を納められなかったのは親の問題であり、子どもに罪はないはず。
・入学式に出席させずに『隔離する』という方法が教育的とはいえない。
・格差社会の一種の若き犠牲者ではないか。

逆に、親を批判する側はネット上でやけに元気がいい。
・高校は義務教育ではない。金を納めないのならそれなりの対応は当然だ。
・給食費滞納など、“払う側のモラルの低下”は目に余る。社会に対する甘えや「どうにかなる」という安易さがあるのではないか。
・入学金が納められないとしても、学校は分割納入の方法があることは説明しているし、一線をゆずれば加速度的に未納滞納は増えていく懸念がある。対応は仕方のないところだ。

……もちろんネットではもっと過激な論議がなされているわけで、ちょっと翻訳(笑)してみました。

 しかしどうも善玉悪玉の二元論で語られすぎているような気がする。もっと冷静に経過を見てみよう。朝日の記事によれば……

「学校としても出席させたかった。しかし、県条例で入学金を納めないまま入学を許可することができず、仕方がなかった。苦渋の選択だった」。千葉県立八千代西高の須藤信夫教頭は、そう話す。
 県施設の使用料や手数料についての条例に従い、県立高校の入学金は、手続きをする入学式当日に納付する。
 八千代西は、入学予定者に合格証明書を送付する際、費用や納付法を説明する文書を同封した。3月には保護者向けに説明会を開き、「当日に全額納付が難しければ分割もできる。授業料減免制度もあるので、事務室に相談に来てほしい」と伝えた。2人の保護者は説明会に出席。8日の入学式には一方の保護者だけ出席した。
 県教委によると、県立高校の授業料滞納は99年度まで全くなかったが、00~04年度に急増。その後、減少に転じたが、これは出席停止処分にできるなどとする要綱を定めたためではないかという。

……読売はもっと詳しい。PART3につづく。

画像は伊坂幸太郎「ラッシュライフ」黒澤初登場!

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史劇を愉しむ 第9章~大統領の理髪師

2008-04-28 | うんちく・小ネタ

第8章「シルミド」はこちら。

Ba2 「大統領の理髪師」(’04 韓国)
監督:イム・チャンサン 主演: ソン・ガンホ リュ・スンス
第17回東京国際映画祭 最優秀監督賞&観客賞受賞作品。韓国映画界を代表する演技派、ソン・ガンホ主演作「大統領の理髪師」。1960年から70年代のソウルを舞台に、平凡な街の床屋が、ふとしたことから大統領の理髪師となり、大きな政治の流れに巻き込まれていく……

 韓国の近現代史を学習するのにこれほどかっこうのテキストもめずらしい。李承晩から朴正煕の時代、大統領の理髪師に心ならずもすえられてしまったために、多くの事件に関わってしまう男……設定がうまい。しかもお偉いさんにお近づきになることが決してこの男の人生にプラスにはたらかない苦みがいい。

 プレスリーを愛した床屋の従業員が、ベトナムに従軍してアメリカ兵に徹底的にコケにされ、帰ってからすっかり寡黙になってしまうあたり、韓国にとってのベトナム戦争とはなんだったのか、若い監督は冷静に見ている。ラスト、韓国の政変はいつもこんな形だったよなと思わせる描き方といい、ソン・ガンホの味のある演技といい、まったくみごとな映画だ。歴史のお勉強より先に、ホロリとさせる娯楽映画として楽しめる。いいっす。

奥さん役のムン・ソリがひたすらかわいいです☆☆☆☆

第10章は「アレキサンダー

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