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まもなく山形市の嶋地区に新たなシネコンがオープンする。予定では4月26日らしいけれど、経営主体のムービーオン(山形ケーブルテレビ+八文字屋の連合体)のホームページでも上映作品すらほとんど告知されていない。そのシネコンの名前も判然としないんだよ(「ムービーオンやまがた」らしいけど)。戦略として隠しているのだろうか。
それはともかく、そのシネコンのグランドオープンによって山形市は三つのシネコン、二十をこえるスクリーンをかかえることになる。前から特集しているように、山形市民は映画愛好度が高い。とはいっても、ソラリス、フォーラム、新シネコンの両立は厳しいことと思う。なんとか、うまくいってほしいのだけれど。
おそらくは音響やシートのレベルから言ってもメジャーな作品を観る客は新シネコンにかなり移るだろうし、新開発のショッピングタウンに立地する関係から、土日の興行は中心街のソラリス、フォーラムグループにとってしんどいことになるのではないだろうか。ああ心配だ。
それでもフォーラムは意地を見せる。下の記事を読んでもらおう。
映画「靖国」東北の4館で上映 7月以降
山形を本拠地に八戸、盛岡、仙台、福島の5市で映画館「フォーラム」を展開する運営会社が7日までに、上映中止の動きが相次いだドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」を7月以降、仙台を除く4市で公開することを決めた。東北の劇場で上映を明らかにしたのは、フォーラムグループが初めて。長沢裕二代表(57)は「映画は作り手の意見発表の場。上映を妨げるどんな規制もあってはならない」と話している。
配給元と調整の上、細かな公開時期を詰める。仙台では「靖国」の配給協力会社の作品を多く扱う別の映画館が上映を検討中のため、その動向を見て対応するとみられる。
作品について長沢代表は「靖国神社の知られざる日常を淡々と記録しており新鮮。特に政治的な偏りがあるとは思わない」と説明。一部政治団体の街宣活動など予想される混乱に関しては「これまでどんな映画も扱ってきたし、上映に伴うトラブルが起きたこともない」と言っている。
2008年04月07日 河北新報
……いいぞフォーラムっ!そうなのである。巨大資本に立ち向かおうと思えば、あとはセンスの問題なのだ。長沢代表よ、めざせ佐藤久一!でも経営は堅実にね(^o^)。次回ページ16、新シネコンの概要特集を待て!