米国株、大幅に3日続伸 QE3決定を好感 金融や素材が高い 2012年9月14日 日経
13日の米株式相場は大幅に3日続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比206ドル51セント高の1万3539ドル86セント(速報値)と2007年12月下旬以来、4年8カ月半ぶりの高値で終えた。13日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備理事会(FRB)が住宅ローン担保証券(MBS)の購入による量的緩和第3弾(QE3)の実施を決めた。追加緩和が米景気を支えるとの期待を誘い、景気動向に業績が左右されやすい金融株や素材株を中心に買いが優勢となった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は前日比41.52ポイント高の3155.40(速報値)と00年11月以来の高値で終えた。
NY原油、反発 10月物は98.31ドルで終了 一時4カ月ぶり高値 2012年9月14日 日経
13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の10月物は前日比1.30ドル高の1バレル98.31ドルで取引を終えた。午前中に一時98.58ドルと期近物として5月4日以来約4カ月ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)がこの日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で住宅ローン担保証券(MBS)の購入による量的緩和第3弾(QE3)の実施を決めた。金融緩和に伴う余剰資金が原油市場に流れ込むとの思惑から買いが優勢となった。
売りが優勢となる場面もあった。この日の高値を付けた後、利益をひとまず確定する目的の売りが出た。FRBがFOMC後の声明で米景気の先行きに警戒感を示したため、今後の原油需要が鈍るとの見方も相場の重荷となったという。
ガソリンは続落、ヒーティングオイルは6営業日ぶりに反落した。
NY金、急反発 12月物1772.1ドルで終了 一時6カ月半ぶり高値 2012年9月14日 日経
13日のニューヨーク金先物相場は大幅に反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比38.4ドル高の1トロイオンス1772.1ドルで終えた。一時1775.0ドルまで上昇し、中心限月として2月29日以来約6カ月半ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)がこの日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、住宅ローン担保証券(MBS)の購入による量的緩和第3弾(QE3)の実施を決めた。金融緩和によりあふれる投資資金が金相場に流入るとの見方から買いが広がった。
米株式相場や原油先物相場が上昇。投資家が運用リスクをとる姿勢を強め、金にも買いを入れた面があった。
銀は4営業日ぶりに反発。一方、プラチナは9日続伸した。
米FOMCがQE3決定、雇用改善まで資産購入継続表明し時間軸も延長 2012年09月14日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823412320120913
◎MBSを月額400億ドル買い入れ
◎労働市場の見通しが大幅に改善するまで資産買い入れを継続
◎低金利を2015年半ばまで継続、従来の2014年終盤から延長
米連邦準備理事会(FRB)は13日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、量的緩和第3弾(QE3)の実施を発表した。住宅ローン担保証券(MBS)を月額400億ドル買い入れ、インフレが抑制されている限り、労働市場の見通しが大幅に改善するまで資産買い入れを継続する方針。
資産買い入れを経済動向に直接結び付けるというこれまでにない措置で、失業率の押し下げに向けた取り組みを大幅に強化する格好となった。
バーナンキ議長は声明発表後の記者会見で、異例の措置は米労働市場の厳しい状況を改善させるための取り組みだと説明し、「雇用情勢は引き続き大きな懸念材料だ」と述べた。また「経済は緩やかな回復軌道にあるように見えるが、失業率の押し下げで著しい進展を遂げるほど速いペースでは成長していない」との見方を示した。
FOMCはまた、異例の低金利を維持する時間軸を2015年半ばまでとし、従来の2014年終盤から延長した。
声明では「労働市場をめぐる見通しが大きく改善しなければ、物価安定の下で状況が改善するまで、FOMCはエージェンシー発行モーゲージ担保証券(MBS)の購入を継続するほか、追加資産購入を実施し、必要に応じ他の政策手段を講じていく」とした。
金融政策の見通しについては「雇用最大化と物価安定に向けた継続的な進展を支えるため、FOMCは、景気回復が強まった後もかなりの間、非常に緩和的なスタンスが引き続き適切になると予想している」とした。
発表を好感して米株市場は大幅に上昇し、S&P総合500種.SPXは約5年ぶり高値をつけた。原油も上昇、金も6カ月ぶりまで買われた。一方でドルは幅広く下落、債券価格はインフレ加速への懸念で売られた。
またFOMC参加者は、2014年末までの失業率見通しを、6月時点の7.0─7.7%のレンジから6.7─7.3%に引き下げた。
米FOMC声明全文 2012年09月14日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823389120120913
米連邦準備理事会(FRB)が9月12─13日の連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した声明全文は次の通り。
8月のFOMC会合以降に入手した情報は、経済活動が最近数カ月間緩やかなペースで拡大を続けたことを示唆している。雇用の伸びは緩慢で、失業率は依然として高止まりしている。家計支出は拡大を継続しているが、企業による固定投資は減速したように見える。住宅セクターは、抑制された水準からではあるものの、一段の改善の兆しがいくらか見られる。一部の主要コモディティーの価格が最近上昇しているものの、インフレは抑制されている。長期インフレ期待は引き続き安定している。
法令で定められた責務に即し、FOMCは雇用最大化と物価安定の促進を目指している。一段の政策緩和がなければ経済成長が労働市場の持続的な改善を実現するために十分な強さとならない可能性があることをFOMCは懸念している。さらに国際金融市場の緊張は、引き続き経済見通しに対する著しい下方リスクとなっている。またインフレは中期的に、FOMCの目標である2%かそれを下回る水準で推移する公算が大きいと予想している。
一段と力強い景気回復を支援し、インフレが時間の経過と共に確実にFOMCの2つの責務と最も整合的な水準になるよう支えるために、FOMCは本日、エージェンシー発行モーゲージ債(MBS)を毎月400億ドル追加購入することにより政策緩和を拡大することで合意した。また、6月に発表した通り保有証券の平均残存期間を長期化するプログラムを今年末まで継続し、エージェンシー債(政府機関債)とエージェンシー発行MBSの元本償還資金をエージェンシー発行MBSに再投資する既存の政策を維持する。これらの措置により、FOMCの長期証券保有は今年末まで毎月約850億ドル増加する。こうした措置は長期金利に下方圧力を加え、モーゲージ市場を支援するとともに、より広範な金融状況を一段と緩和的にする一助となるだろう。
FOMCは今後数カ月間に入手する経済・金融動向の情報を注視する。労働市場の見通しが著しく改善しない場合、物価安定の下でそうした改善を実現できるまで、FOMCはエージェンシー発行MBSの購入を継続し、追加の資産購入を実施するとともに、その他の政策手段を適宜活用する。資産購入の規模、ペース、構成を決定するに当たっては、想定される効果とコストを適切に考慮する。
雇用最大化と物価安定に向けた継続的な進展を支えるため、FOMCは、景気回復が強まった後もかなりの間、非常に緩和的なスタンスが引き続き適切になると
予想している。具体的には、FOMCは本日、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ─0.25%に据え置くことを決定した。少なくとも2015年半ばまで、FF金利を異例の低水準とすることが正当化される可能性が高いと現時点で予想している。
今回の決定に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ダドリー副委員長、デューク、ロックハート、ピアナルト、パウエル、ラスキン、スタイン、タルーロ、ウィリアムズ、イエレンの各委員。
反対票を投じたのはラッカー委員で、追加資産購入に反対し、FF金利を異例の低水準に維持することが経済状況により正当化される公算の大きい期間に関する文言を削除することが好ましいと主張した。
13日の米国株式市場は、米連邦公開市場委員会で量的緩和第3弾(QE3)実施を含む積極的な政策が決定されたことを素直に好感して大幅上昇して終了。
NYダウは、前日比206ドル51セント高い13539ドル86セントで終了(1.55%高)。
ナスダックは、前日比41.51ポイント高い3155.83ポイントで終了(1.33%高)。
S&P500種は、前日比23.43ポイント高い1459.99ポイントで終了(1.63%高)しました。
米アップル株は、13ドル19セント高の682ドル98セントで1.97%高。
米フェイスブック株は、22セント安の20ドル71セントで1.04%安。
NY原油は、午前中に一時98.58ドルまで上昇して、終値ベースでも前日比1.30ドル高い1バレル98.31ドルで終了。
NY金も、一時1775.0ドルまで上昇して、終値ベースでも前日比38.4ドル高い1トロイオンス1772.1ドルで終了しました。
13日の米株式相場は大幅に3日続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比206ドル51セント高の1万3539ドル86セント(速報値)と2007年12月下旬以来、4年8カ月半ぶりの高値で終えた。13日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備理事会(FRB)が住宅ローン担保証券(MBS)の購入による量的緩和第3弾(QE3)の実施を決めた。追加緩和が米景気を支えるとの期待を誘い、景気動向に業績が左右されやすい金融株や素材株を中心に買いが優勢となった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は前日比41.52ポイント高の3155.40(速報値)と00年11月以来の高値で終えた。
NY原油、反発 10月物は98.31ドルで終了 一時4カ月ぶり高値 2012年9月14日 日経
13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の10月物は前日比1.30ドル高の1バレル98.31ドルで取引を終えた。午前中に一時98.58ドルと期近物として5月4日以来約4カ月ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)がこの日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で住宅ローン担保証券(MBS)の購入による量的緩和第3弾(QE3)の実施を決めた。金融緩和に伴う余剰資金が原油市場に流れ込むとの思惑から買いが優勢となった。
売りが優勢となる場面もあった。この日の高値を付けた後、利益をひとまず確定する目的の売りが出た。FRBがFOMC後の声明で米景気の先行きに警戒感を示したため、今後の原油需要が鈍るとの見方も相場の重荷となったという。
ガソリンは続落、ヒーティングオイルは6営業日ぶりに反落した。
NY金、急反発 12月物1772.1ドルで終了 一時6カ月半ぶり高値 2012年9月14日 日経
13日のニューヨーク金先物相場は大幅に反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比38.4ドル高の1トロイオンス1772.1ドルで終えた。一時1775.0ドルまで上昇し、中心限月として2月29日以来約6カ月半ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)がこの日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、住宅ローン担保証券(MBS)の購入による量的緩和第3弾(QE3)の実施を決めた。金融緩和によりあふれる投資資金が金相場に流入るとの見方から買いが広がった。
米株式相場や原油先物相場が上昇。投資家が運用リスクをとる姿勢を強め、金にも買いを入れた面があった。
銀は4営業日ぶりに反発。一方、プラチナは9日続伸した。
米FOMCがQE3決定、雇用改善まで資産購入継続表明し時間軸も延長 2012年09月14日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823412320120913
◎MBSを月額400億ドル買い入れ
◎労働市場の見通しが大幅に改善するまで資産買い入れを継続
◎低金利を2015年半ばまで継続、従来の2014年終盤から延長
米連邦準備理事会(FRB)は13日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、量的緩和第3弾(QE3)の実施を発表した。住宅ローン担保証券(MBS)を月額400億ドル買い入れ、インフレが抑制されている限り、労働市場の見通しが大幅に改善するまで資産買い入れを継続する方針。
資産買い入れを経済動向に直接結び付けるというこれまでにない措置で、失業率の押し下げに向けた取り組みを大幅に強化する格好となった。
バーナンキ議長は声明発表後の記者会見で、異例の措置は米労働市場の厳しい状況を改善させるための取り組みだと説明し、「雇用情勢は引き続き大きな懸念材料だ」と述べた。また「経済は緩やかな回復軌道にあるように見えるが、失業率の押し下げで著しい進展を遂げるほど速いペースでは成長していない」との見方を示した。
FOMCはまた、異例の低金利を維持する時間軸を2015年半ばまでとし、従来の2014年終盤から延長した。
声明では「労働市場をめぐる見通しが大きく改善しなければ、物価安定の下で状況が改善するまで、FOMCはエージェンシー発行モーゲージ担保証券(MBS)の購入を継続するほか、追加資産購入を実施し、必要に応じ他の政策手段を講じていく」とした。
金融政策の見通しについては「雇用最大化と物価安定に向けた継続的な進展を支えるため、FOMCは、景気回復が強まった後もかなりの間、非常に緩和的なスタンスが引き続き適切になると予想している」とした。
発表を好感して米株市場は大幅に上昇し、S&P総合500種.SPXは約5年ぶり高値をつけた。原油も上昇、金も6カ月ぶりまで買われた。一方でドルは幅広く下落、債券価格はインフレ加速への懸念で売られた。
またFOMC参加者は、2014年末までの失業率見通しを、6月時点の7.0─7.7%のレンジから6.7─7.3%に引き下げた。
米FOMC声明全文 2012年09月14日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT823389120120913
米連邦準備理事会(FRB)が9月12─13日の連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した声明全文は次の通り。
8月のFOMC会合以降に入手した情報は、経済活動が最近数カ月間緩やかなペースで拡大を続けたことを示唆している。雇用の伸びは緩慢で、失業率は依然として高止まりしている。家計支出は拡大を継続しているが、企業による固定投資は減速したように見える。住宅セクターは、抑制された水準からではあるものの、一段の改善の兆しがいくらか見られる。一部の主要コモディティーの価格が最近上昇しているものの、インフレは抑制されている。長期インフレ期待は引き続き安定している。
法令で定められた責務に即し、FOMCは雇用最大化と物価安定の促進を目指している。一段の政策緩和がなければ経済成長が労働市場の持続的な改善を実現するために十分な強さとならない可能性があることをFOMCは懸念している。さらに国際金融市場の緊張は、引き続き経済見通しに対する著しい下方リスクとなっている。またインフレは中期的に、FOMCの目標である2%かそれを下回る水準で推移する公算が大きいと予想している。
一段と力強い景気回復を支援し、インフレが時間の経過と共に確実にFOMCの2つの責務と最も整合的な水準になるよう支えるために、FOMCは本日、エージェンシー発行モーゲージ債(MBS)を毎月400億ドル追加購入することにより政策緩和を拡大することで合意した。また、6月に発表した通り保有証券の平均残存期間を長期化するプログラムを今年末まで継続し、エージェンシー債(政府機関債)とエージェンシー発行MBSの元本償還資金をエージェンシー発行MBSに再投資する既存の政策を維持する。これらの措置により、FOMCの長期証券保有は今年末まで毎月約850億ドル増加する。こうした措置は長期金利に下方圧力を加え、モーゲージ市場を支援するとともに、より広範な金融状況を一段と緩和的にする一助となるだろう。
FOMCは今後数カ月間に入手する経済・金融動向の情報を注視する。労働市場の見通しが著しく改善しない場合、物価安定の下でそうした改善を実現できるまで、FOMCはエージェンシー発行MBSの購入を継続し、追加の資産購入を実施するとともに、その他の政策手段を適宜活用する。資産購入の規模、ペース、構成を決定するに当たっては、想定される効果とコストを適切に考慮する。
雇用最大化と物価安定に向けた継続的な進展を支えるため、FOMCは、景気回復が強まった後もかなりの間、非常に緩和的なスタンスが引き続き適切になると
予想している。具体的には、FOMCは本日、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ─0.25%に据え置くことを決定した。少なくとも2015年半ばまで、FF金利を異例の低水準とすることが正当化される可能性が高いと現時点で予想している。
今回の決定に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ダドリー副委員長、デューク、ロックハート、ピアナルト、パウエル、ラスキン、スタイン、タルーロ、ウィリアムズ、イエレンの各委員。
反対票を投じたのはラッカー委員で、追加資産購入に反対し、FF金利を異例の低水準に維持することが経済状況により正当化される公算の大きい期間に関する文言を削除することが好ましいと主張した。
13日の米国株式市場は、米連邦公開市場委員会で量的緩和第3弾(QE3)実施を含む積極的な政策が決定されたことを素直に好感して大幅上昇して終了。
NYダウは、前日比206ドル51セント高い13539ドル86セントで終了(1.55%高)。
ナスダックは、前日比41.51ポイント高い3155.83ポイントで終了(1.33%高)。
S&P500種は、前日比23.43ポイント高い1459.99ポイントで終了(1.63%高)しました。
米アップル株は、13ドル19セント高の682ドル98セントで1.97%高。
米フェイスブック株は、22セント安の20ドル71セントで1.04%安。
NY原油は、午前中に一時98.58ドルまで上昇して、終値ベースでも前日比1.30ドル高い1バレル98.31ドルで終了。
NY金も、一時1775.0ドルまで上昇して、終値ベースでも前日比38.4ドル高い1トロイオンス1772.1ドルで終了しました。