各種マスコミの世論調査によれば、自民党の支持率が回復しつつある。侵略国家中共を目の前にし、危機に直面した日本人が、国家というものを再認識しつつあるのだろう。すでにその兆候は、ここ数年市民運動の中に芽生えてきていた。日の丸を掲げて、フジテレビやNHKに抗議するなどということは、以前には考えられなかった。已むに已まれぬ気持から、保守派の声なき声が立ち上がったのである。そうした救国の運動がネットを通じて広がり、もう一度自民党にチャンスを与えようとしているのだ。昭和20年8月15日からこれまで、国を憂うる者たちにとっては、鬱屈した日々の連続であった。それを決定的にしたのが昭和21年11月の新憲法の発布であった。これによって、日本な国家としての根本を否定された。菊と刀が分離されたことで国軍は否定され、悲しいかな自衛隊は、天皇陛下から栄誉の大権を与えられることなく、アメリカの傭兵と化したのである。中村武彦は新憲法について「占領政策と一体であり、その下で真の日本的歴史的なものは一切否定されるだろう。日本を支配するのは戦争中の屑箱から這い出した親米自由主義者と親ソ社会主義者の一群であり、民族主義者は踏み潰される」(『私の昭和史』)と危機感を抱いた。しかし、それはもう過去の出来事にしなくてはならない。ようやく日本人が目覚めつつあるからだ。安倍晋三総裁の誕生は、そのための第一歩なのである。
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