2020年の東京オリンピックの決定にあたって、一番効果があった安倍晋三首相のプレゼンテーションでの発言が物議をかもしている。福島第一原発の事故に関して「私が安全を保証します。状況はコントロールされています」との言い方が、あまりにも楽観的に聞こえたからだろう。汚染水が港湾内にブロックされているとの見方についても、厳しい批判がある。しかし、私はそうは思わない。それをやり遂げる決意を表明したのだろう。一度口にした言葉は、もう取り返しがつかない。福島県民は、そこまで言い切った安倍首相に賭けるしかない。もしそれができなければ、日本の信用はガタ落ちになるし、安倍首相だって短期政権に終わるだろう。私は現状が厳しいものがあることを認識している。汚染水の浄化や流出の阻止には、数百億円がかかると見込まれている。一大プロジェクトなのである。民主党の政権とは違って、国が金を出して、陣頭指揮をとることを明らかにした。それを前提にして今回の言葉となったのだろう。大変な事態になっているからこそ、安倍首相はリーダーとして抜擢されたのである。難しい問題を解決するというのだから、そのリーダーとしての力量に任せるべきだろう。とくに、オリンピックが東京で開催されることが決定したのであり、海外メディアの関心は日本に集まり、嘘を放置するわけがない。安倍首相に私は期待したい。悲観論だけでは国民は戸惑うだけだ。希望を掲げるのが政治家であれば、その約束を果たすのが政治家の務めでもあるからだ。
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