♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

思い出のメロディー

2005年08月16日 | 演歌・歌謡曲
きょうは昼前に宮城県沖で強い地震があった。重軽傷者も数多く出たようで、被害に遭われた方には謹んでお見舞い申し上げます。余震が続く可能性もあるので、十分注意してください。
地震関連情報で、「ひるの歌謡曲」「歌謡スクランブル」を放送休止にするのならわかるが、かわりに放送していたのが高校野球中継というのは、何か割り切れないものを感じてしまう。

さて、「第37回思い出のメロディー」について。見どころはたくさんあったと思う。カバー曲中心の現役演歌勢も、それぞれの個性を発揮していた。水森かおりは、テレサ・テンの『愛人』をうまくカバーして存在感を示した。

個人的に興味があったのが、ムードコーラスの特集だった。この番組のために再結成したという平和勝次とダークホースの『宗右衛門町ブルース』が懐かしかった。これは系列的には、今回も唄っていた宮史郎(当時はぴんからトリオ)の『女のみち』の大ヒットにあやかった、お笑い系タレントが真面目に唄うコーラスであり、続いて出た殿さまキングスの『なみだの操』がその頂点を極めることになる。次の黒沢明とロス・プリモスの『ラブユー東京』は、時代もややさかのぼり、ラテン系ムードコーラスである。ロス・インディオス&シルヴィアの『別れても好きな人』もラテン系だが、これはムードコーラスというより、カラオケブームの走りに出た、男女デュエット用の曲というイメージが強い。

森山良子の『さとうきび畑』は10分近くもあり、長すぎた。一人の歌手にばかりあまり長く唄わせるのはどうかと思う。
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ひるの歌謡曲

2005年08月15日 | 演歌・歌謡曲
今週の「ひるの歌謡曲」は、若手実力派の急先鋒、永井裕子が司会を担当する。四日間に取り上げられる歌手を見ると、美川憲一、前川清、小林幸子、石川さゆりで、今をときめく人気ベテラン歌手ばかりである。永井裕子といえば、テレビで平成歌謡塾の司会を、ついこの前まで4年間にわたって担当していただけに、ナレーションは手馴れたものだ。

さて、きょうの特集の美川憲一である。
昭和40年代初頭に、個性的な都会派歌謡のブームとでもいえるものがあったと思う。森進一、青江三奈とともにその一翼をになったのが、美川憲一だ。3人に共通するのがその個性的な声で、ハスキーな森進一、青江三奈に対して、甘い低音で無表情に唄う美川憲一の登場も十分にセンセーショナルなものだった。
イメージ的にも、まじめ青年といった森進一に対し、彼は少し生意気でキザっぽい印象があった。ところで、近年における彼独特のスタイルは、コロッケのものまねを逆手にとって、誇張した表現をして成功しているように思える。

話が少し脱線するが、きょうかかった『新潟ブルース』で思い出したことがある。昭和48年頃、「スター誕生」から現役高校生でデビューした藤正樹という演歌歌手がいた。今も現役で活躍しているようだが、彼が「スタ誕」のオーディションで坊主頭に学生服で登場し、低音でムードたっぷりに唄って会場を沸かせたのが、この『新潟ブルース』だった。男性版・森昌子の登場を思わせたが、意外に飽きられるのも早かった。
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NHKのど自慢

2005年08月14日 | 演歌・歌謡曲
NHKのど自慢は青森市からで、ゲスト歌手は成世昌平と長山洋子だった。ゲスト歌手の持ち歌を唄う出場者は、通例二人ずついるようで、きょうも成世昌平のほうは『はぐれコキリコ』『鶴の舞橋』、長山洋子のほうは『じょんから女節』『遠野物語』が唄われた。
津軽なまりで『はぐれコキリコ』を唄ったりんご農家の高齢の男性は、成世昌平も言っていたように、青森の『はぐれコキリコ』という感じで、テンポがあわて気味だったが、特別賞を受賞した。『鶴の舞橋』は、成世昌平のファンというこれも高齢の男性だった。地元の名所がテーマの曲でもあるし、やや甘めの合格という感じに思えた。
トップに出てきた若い女性が、1948年に発表された曲である『東京ブギウギ』を唄ったので驚いた。後で知ったことなのだが、この曲はFC東京のサポーターズソングとして使われているそうなので、若い人にも受けているのかもしれない。うまく唄っていたと思うのに合格しなかった。
『ココロツタエ』をデュエットした若い女性二人がチャンピオンになった。確かに上手だったし、うまくデュエットにアレンジしているのがよかった。
ラストの成世昌平の持ち歌は『鶴の舞橋』だった。NHKの番組で彼の歌を聴いたのは初めてのように思う。



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若き尺八演奏家・藤原道山

2005年08月13日 | ノンジャンル
12日の「洋子の演歌一直線」は、地元UHF局が高校野球中継を入れたため、放送がなかった。地元の高校の試合でもないし、NHKできちんと中継しているのに、なぜ放送する必要があるのか理解に苦しむ。

「平成歌謡塾」はこちらでは11日に放送され、録画して見た。若き尺八演奏家、藤原道山が出演していた。尺八はもとより、この番組で器楽曲を取り上げることがめずらしい。
私自身も多少は尺八の心得があるので、興味深く見た。尺八は、民謡や演歌といった日本調の音楽に大変よく合う楽器で、いわゆる「こぶし」をきかせるのに適している。そのために首を振る。尺八というと決まったように「首振り三年」の言葉が返ってくるが、尺八をやる者の間では使わない言葉だ。微妙な節回しの表現は、声楽であれ器楽であれ、それだけ難しいということなのだろう。
藤原道山の演奏の1曲目は、『りんご追分』で、短い尺八を用いていた。すごくメリハリのある素晴らしい演奏だった。ふつう尺八では使わないタンギングも部分的に入れていた。
もう1曲は、古典本曲の『鶴の巣籠』で、コロコロ音や空音といった技法を駆使する難曲だ。これも繊細な音から太い音まで巧みに操る表現力のすごさには驚嘆した。
彼のような若くて格好いい尺八演奏家が活躍してくれることは、大変頼もしいことで、若い世代が日本の伝統芸能に関心を持つきっかけになってほしい。

それはそうと、番組の司会の椎名佐千子だが、ヘアスタイルが変わり、おしとやかな感じでより美しくなった。9月には新曲『恋勿草』が出るので、大いに期待しよう。
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早風美里のマイセレクション

2005年08月12日 | 演歌・歌謡曲
「ひるの歌謡曲」は、早風美里のマイセレクション。両親とも歌謡曲が好きで、その影響で歌手を志したという。この番組で次々と若手歌手が歌手になったいきさつを述べているのを聞いていると、やはり親の影響は大きいようだ。

子供のときから憧れていたという中森明菜『DESIRE』だが、おそらくテレビで格好良く唄う姿を見てのことだろう。門倉有希『ノラ』、藤圭子『圭子の夢は夜ひらく』とハスキーな声の歌手の曲が選ばれているのは、なるほどと感じる。
デビュー曲『グッド・ナイト』にはカップリングがないので、CDで出ているのは、曲目としては、きょうかかった『グッド・ナイト』『赤い花』『窓』がすべてである。
唯一のオリジナル曲『赤い花』は『窓』のカップリングで、初めて聴いた。『グッド・ナイト』や『窓』での唄い方とはまた違った、はかなげな感じでファルセットをうまく用いており、表現力にすぐれた歌唱だと思う。次はぜひオリジナル新曲を期待したい。
一方で得意のカバー曲中心のアルバムを出すのも面白いと思う。
彼女は今後の抱負として、ジャズをベースにした歌謡ポップスを中心に幅広く唄っていきたいとのことで、その方向でどれだけ存在感を示していけるか注目したい。
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