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FT-991 を使い込んで行くと・・・ 

2015-06-05 23:42:00 | Ham Radio
 まず、タッチパネルはかなり便利です。  画面に表示したい項目も自由に設定出来ますから、個々でかなりオリジナルな操作面にアレンジ出来ます。 VUHF では [20kHz ステップ]、[スケルチ]、[パワー] などをワンタッチで、MULTI ダイアルに割り当てられます。 HF 帯では [WIDTH]、[KEY-SPEED]、[IPO] などファンクション・モードのメニューをお気に入りにカスタマイズ出来ます。 贅沢を言えばもうワンチャンネルぐらい欲しいところです。

 スコープ機能ですが、スイッチ・オンと同時に SWEEP させれば、とりあえずバンドが賑わっているか、パイルアップが起きているかは確認できます。 いちいち SWEEP を押さないといけませんが、珍局からどこに応答があったかは、国内が開けていれば SWEEP を押す事で応答している局のピークが出ますから分かります。 [CLAR / VFO-B] のツマミで近くに寄せれば、相手が聞いてそうな周波数付近で送信できます。 または、寄せないとすれば、谷の部分を探し他局と競合しない周波数を選択する事ぐらいは、このスコープでも可能です。

 当然、FT-2000D の様に 2 波同時に聞きながら相手のフィルター内で、[VFO-B] を少しずらして呼ぶなどの細かい芸当は難しい様です。 しかし、TXW ボタンを駆使して頑張れば、FT-2000D の真似事くらいは出来るでしょう。 そのかわり、めちゃくちゃ忙しい作業になります。 筐体が小さいのでツマミの間隔が狭く、ほかのツマミに触わらないように気を使います。

 やはり、一度でも同一周波数、同時受信を経験すると、それが如何に素晴らしかったかがわかります。 もし、この FT-991 に同時受信の機能が備わっていれば文句はないでしょう。 結果的には筐体が大きくなり価格も上位機種と同じとなってくると、やはり、現状が限界なのでしょう。 商品開発の方々はいい所で線引きが出来ていると思います。 14万円台で買えるのですからコストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。

 FT-991 は CWer には満足出来るトランシーバーではないでしょうか!。 [APF]、[WIDTH] の機能は優れものです。 何もかも受け入れた状態で、なお、不満があるとすれば、唯一、CLAR / VFO-B のツマミが重過ぎる ・・・ これは電気的な問題でなく物理的な問題なので解決出来るのではないだろうか ・・・ 何とかならないか !。

 FT-991 は、FT-817 に続く YAESU の売れ筋 ( ヒット ) 商品となる予感がする。


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