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オペレータの技量 

2016-02-02 02:22:00 | Ham Radio
 私は、DX-pdition をした経験がないので、第三者的、傍観者的、やぶにらみ的な見方で当事者の事情を把握出来ないで書いてしまう事をお許し頂きたい。
 VP8STI の信号を、スウェーデンの WebSDR で見ていた時に感じた事です。

 21.023MHz CW で約 10kHz の広がりで EU がパイルしています。 ご本尊 VP8STI のウォーター・フォールもしっかり確認出来ます。

 多くのペディショナーは 「 一回コールさせて、フルコールで返す 」 を基本にしているはずです。 実際にその様なオペレートをします。 聞いていると、テンポがよく、呼ぶ側の統制も取れ、気持ちよく捌いている様には惚れ惚れしてしまいます。

 しかし、この時のオペレータは、一回でフルコールを返す事はなく、殆どが一部分 ( 例えば DJ3? , UA2? とかです ) しか返しません。 ここで、オペレータ ( N4RR ) の名誉のためにお断りしておきますが、想像を絶する特大のパイルアップであった事は間違いないでしょう。 承知した上であえて言わせて貰うなら ( 続けます ) ・・・

 部分的な返しのない時は、コールが取れないためか微妙な空白の間があきます。 QSO のレートは決してよくありません。 SDR の画面で観察していると、この状態ではご本尊が出て来ようがきまいが、スタンバイをする事なく、おかまいなしに畳み掛けて呼び続けているのが分かります。 統制が全く取れていません。 エンドレス・コールでコントロール不能の状態です。

 しかし、一旦オペレータの調子が出て来たのか、あるいはオペレータが交代した ? のか分からないが ・・・ 一回でフルコールを返す様になると、あれだけ間断なしに呼び続けていた EU が、スタンバイして間を空ける様になります。 そして、UP と言うワードで、堰を切って一斉に呼び始めるのです。 さらに、POLICE の出現も抑えられる様です。 画像で見ているとその違いがはっきりと見て取れます。 これはオペレーティングの差としか言い様がありません。

 一般的に言われるのは呼ぶ側に問題あり、呼ぶ側の CW の技量や、指定無視、ルールを守らない、などと責められる事が多いと思いますが、そうではない場合もあるのではないか ・・・ と言う事です。

 冒頭に述べた通り、私にはオペレータの技量に対して、口を挟む資格はありませんが、改めて CW のオペレートを考えさせられました。 あのワガママな EU でさえ オペレート次第ではコントロール出来ると言う事を実感しました。 JA の場合は呼ぶ側に問題があり過ぎて ? オペレータがリズムに乗れない事が多い様な気がします。

 【 余談 】 WebSDR のもうひとつの利用法を見つけました。 USA の WebSDR にコネクトすると、7MHz あたりで、CW によるスローな平文のラグチューが聞けます。 実にいい教材です。

 また、パスがあるときは空いている周波数で自分のコールサインを打って見ましょう。 SDR に自分のウォーター・フォールと音が数秒遅れて確認出来ます。 信号強度も予測出来ます。 アンテナを回しながら実験するのも面白いかも知れません。 くれぐれも他の通信の邪魔をしない様に ・・・ 。 RBN でも同じ様な事が出来ますが、CQ を出さないといけないので気軽には出来ない。

 【 参考 】 ■ WebSDR SK3W K2SDR KI6BQJ VK3LP


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