CQ 誌 12月号を買ってきました。 まだ、殆ど目を通していませんが、209ページ ( From USA ) の 「 往年の海賊放送局 ラジオ・キャロライン 正式免許取得か? 」 と言う記事に目が止まりました。 60年代に公海上 ( 北海 ) の船舶からロック・ポップスを 24時間流していた、英国の海賊放送局の事です。
当時、BBC ラジオはロック・ポップスを一日に45分以下しか流していませんでしたので ( 記事の通り ) 、英国民の半分が、この海賊放送を聴いていたと言われています。
上記の海賊放送局を扱った映画があります。 2009年、ユニバーサル映画の配給で 「 The Boat that Rocked ( 邦題 : パイレーツ・ロック ) 」 と言う映画です。 時は 1966 年、ブリティッシュ・ロック全盛期の英国で起きた海賊放送局側と、それを取り締まる権力側のドキュメント風のフィクション映画です ( シリアスかつコメディー )。 ロックを愛する者は必見であり、最高の映画と言っていい。
映画はまず、The Kinks の All Day And All Of The Night から始まり、全編に60年代の有名なロック・ポップス音楽が 60曲ほど、ミュージック・ビデオ的ではなく、あくまで劇中曲として効果的に使用されています。 曲名は出ないものの聞き覚えのある曲ばかりで、我々団塊の世代には懐かしいでしょう。
また、放送局のスタッフ ( DJ 等 ) の音楽に対する情熱がストレートに伝わってきます。 私は数ある音楽映画の中でも ( 60年代の音楽を扱った映画の中で ) 秀逸であると思います。 私の友人である ” 音楽評論家 ” は 「 ナンバー・ワンだね 」 と言いました。
当然、船内のシーンが多いので、微妙な揺れを表現するため、カメラをフィックスにせず手持ち風に自然に、処理しているところも気に入っています。
スタジオも本物、マイクは AKG か ・・・( 203m は 1476kHz ですね )
アンテナも本物に近い ? 映画の中ではアップも出て来る
海賊放送局 船名 RADIO ROCK 局名 「 ラジオ・キャロライン 」1476kHz
レンタルビデオ屋に置いてあります。 興味のある方は ..... どうぞ。
でも、息子や孫、奥さんと一緒には見ない方がいい と思います。 卑猥な言葉も多く、恥ずかしくなる様な場面が結構あります。 なにせロックンロール!ですから ..... R-15 指定ってところでしょうか ? 。 エンドロールの最後に 「 海賊放送局に関わったすべての人々に捧ぐ 」 とあります。 友人の ” 音楽評論家 ” は 「 ‘ 60年代の音楽は、全てのアイデアを出し切っている。 以降はその亜流でしかない 」 と言った。 「 だが、レゲエだけは現代の発見だ 」 とも ..... 。