香港は大変ですね

　ちょっと昔を思い出しました。　日本でも 1967 年 10月 ～ 11月にかけて羽田、佐世保、三里塚と学生は機動隊に連勝しました。　そのあたりから機動隊は元来上方 45度の角度で打ち上げなければならない催涙弾を、至近距離から水平射ちしてくるようになったのです。　当然多数の負傷者が出ました。　当時の学生は国鉄佐世保線に敷かれた無数の砂利を投石し対抗していました。　その後の 70年安保の時には線路に砂利は無く全てコンクリートとなっています。　私は当時、佐世保に住んでいました。 えっ？　私は投げていませんよ。

　香港でも実弾を民衆に向けて発射するようになっています。　私はこの件については詳しくないので、多くを語れませんが、一国二制度の枠組みが崩壊されるのに反抗しているのでしょう？。　今まで民主主義だったのが共産主義に変わろうとしているのですから ・・・。

　先日ベルリンの壁が崩壊して 50周年の TV 番組 （ NHK ） を見ました。　東ドイツの半数は以前より暮らしが悪くなったと感じています。　我々は 二級市民だと思っているそうです。　民主化により資本主義に抱いた夢も希望も現実的には手に届きませんでした。　東西分裂時代の暮らしが楽だったと思っている東ドイツ人が大変多いのです。　皮肉なものです。

　香港の場合は共産主義に取り込まれそうになっている訳ですが、市民は今の制度のままを希望するのは当然でしょう。　暴動が何を条件に収まるのか見えませんが、デモ隊も一部暴徒化傾向にあり、結局は圧倒的な中国の力をもってして強引な押切りが行われるのは想像の付くところです。

　相反するものを統合する時、どちらかの制度を押し付けられる事になります。　そう言えば ドラマでも M&A に於いて力関係でトップが入れ替わる等の話をよく聞きますが、冷や飯を食わされる側はたまったもんじゃありませんね。　やる気も失せ様と言うものです。