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これから起こる出来事の全てが Last Chance だと思って生活している後期高齢者のブログ

■ 職人

2023-01-28 16:27:07 | ノンジャンル
 Web 作成と言う職業が表れ始めた頃は、機能だけが先行して凝り倒し、デザイナー的な感覚は二の次だった時代があります。 素人が使えないような複雑なソフトを組み上げるのがステータスだったのです(笑)。 所謂 コンピュータ技術者 ですね。 職業のカテゴリーが 「 Webデザイナー 」 となってくると単なる理工系技術者は淘汰されて行きます。 芸術的でアイデアに富んで 、しかも 操作に迷わないユーザー寄りの優しい技術者でなければなりません。

 レコーディングエンジニア ( 録音技師、ミキサー ) にも同じ事が言えます。 私の時を思い出すと、アホのディレクターが 「 ん~、もうちょっとジョージ・ベンソン風にならないかなぁ 」 なんて言ったりするんです。 私は 「 だったら、ジョージ・ベンソン風に弾いてよ (笑) 」 なんてね。 頭では思うのですが口には出さず、技術者として機械 を駆使して努力をしている姿勢は見せるのです。 プラシーボ効果 もあり、ジョージ・ベンソンに近付いたと思い込むアホなディレクターも少なくありません。 上記の様に当時でもソフト面のやり取りが多くを占めていました ( 少なくともジョージ・ベンソンのサウンドを知っている事がマストです )。 ですから、そんな理由で J - POP 以降のレコーディングエンジニアは 元プレイヤー だった人が多く見られます。

 今や音楽作りも自宅のコンピュータで完結してしまう時代です。 アマチュアは時間を無制限に掛けられるので、プロ並み ( 或いはそれ以上 ) の作品が出來てしまう事が稀に起こります。 世の中の昔気質の職人と言われる人種は徐々に居場所がなくなってしまうかも知れません。
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