今までのハム人生の 8 割近くが 水平固定 の ( 回転しない ) ダイポールアンテナと、バーチカル ( GP も含めて ) 等の 垂直系 でした。 HF 最後のアンテナはクッシュクラフトの垂直アンテナ 「 R8 」 で、7 , 10 , 14 , 18 , 21 , 24 , 28 , 50MHz の 8 Band でした。 DXCC の数で言えば 「 R8 」 で オナーロール まで辿り着きました。
現在のアンテナは一応ビームアンテナです。 施工してくれた JR6LVR OM の会社 「 WAVE 」 のアーカイブに当局のアンテナ施工の記録が残っています。 「 R8 」 から 「 Mini - Multi HX52Z 」 交換した時の YouTube です。
HX52Z は、Mini-Multi の本社に仕事の途中で立ち寄って直接購入しましたが 「 社長曰く、このアンテナは 5Band にするためにゲインを犠牲にしている、フロントゲインは 3.5 dB 程度しか取れていないし、28MHz の CW 帯では SWR ( 2.5 ) を落とす事がどうしても出来なかった 」 等と話して頂きました。 14 , 21 , 28MHz の普通の HB9CV タイプのトライバンダー と迷いましたが、ワンフィードで 5Band に QRV 出来る便利さを取る事にしました。 ビームアンテナは初心者です。
新しいアンテナを上げると、本来ならば嬉しくてアクティビティーが上がるはずですが、「 R8 」 で 既にオナーロール になってしまっていて目標を失っているので、アクティビティーはそれ程上がりませんでした。 ビームアンテナは面倒くさい ( Hi ) 。
何故なら、当時の黒点数は低迷していました。 このコンディションでは 「 耳 」 すなわちアンテナが勝負です。 見事に差が付きます。 つまり 中途半端なアンテナ ではかすりもしないのです。 しかも回すと言う面倒くさい作業が増えます。 このアンテナのビームが鋭くてロックオンすれば確実に QSO 出来るとあらば回すのも楽しいでしょう。 「 Mini - Multi HX52Z 」 では力不足で戦力外です。 導入時期も悪かったのかなぁ~。 そんなこんなで、2017年10月13日建立 以来、殆ど活躍をしていませんでした。
さて 2024年に入って 2月から FT8 を始めたら、たまたま、タイミング的にサイクル 25 の上り坂で、グッド・コンディション。 全世界から FB な信号が入って来るではないですか。 少しは楽しみながらアンテナを回転させています。 イーストコースト・カリブ海に向けていると、まぁ~ YB が良く呼んで来るんですね。 これまた 嫌味な事 にレポートが良い。 完全にすっぽ抜けですよ。
前置きが長くなりました。 今日は嬉しい報告です、私のこのアンテナでしっかり、ロングパスを感じ取る事ができました。
時間軸は少し編集してあります。 10月 5日 16:42 JST 18MHz FT8 です。 たまたま ZS3TG の CQ を見つけたが -20dB 前後で弱いです。 呼びましたが、一回空振りします。 もしやと思いアンテナを 「 東 」 に回していくと信号が急に強くなりました。 ロングパスです。 -09dB と一桁代になり安定した QSO が出来ました。
スクショの右側の「黒」部分がショートパスで、「赤」部分がロングパスです。 信号強度 ( 左から 2番目の数字 ) の変化を見てください。
本当か嘘か ( Hi ) を確かめるために、QSO の終わった後も ZS3TG がCQを出し続けていたので、再びショートパスへアンテナを向けて見たところ、やはり、 -20dB 台になりました。 完全なロングパス伝搬です。 今回は何故かすっぽ抜けが少ない様です ( Hi ) 。
実は、中近東あたりの近距離のロングパスも経験していますので、西アフリカ特有のパスでない事は分かっていました。 しかし、フロントゲインも FB 比も取れてないロータリーダイポールもどきのビームアンテナでは、どこに回しても数字的に結果を体験する事は少なかったのです。 「 ま~こんなものか 」 と言うのが常でした。
しかし、今回の ZS3TG に関しては違いました、数字的に見事に結果が見えて QSO も出来ました。 「 お前さんでもこんな事が出来るんか。 チョット見直したぞ 」 なんてね、思った訳です。
FT8 をメインでやっているため、ロングパス特有のエコーを聞くことが少なくなりました 。 バーチカルアンテナだと CW が繋がって聞こえましたね~なんて話をしだすと長くなりそうで、今日はおしまい。