■ 総務省の無線局等情報検索では従事者免許の開示のみで操作できる範囲を示しているだけで、
1アマの OM が kW 局かどうかは、分からなくなりました。
この変更には賛否両論あるとは思いますが ..... この件は別の機会に意見を述べるとして、
今回は全国と九州の総合通信局の管轄内に於いて従事者免許資格別にアマチュア無線の局数を調べてみました。
( 1AF , 1AM ) ( 2AF , 2AM ) ( 3AF , 3AM ) ( 4AF , 4AM ) は、
それぞれ別の局として扱われ、一人で 「 移動 」 と 「 固定 」 の 2局を持っている場合が多いので、
これらを 1免許人として見なければ、全部の局数を調べても 「 違うかな 」 と思いました。
そこで、1AF , 2AF , 3AM , 4AM だけを抽出し、資格数を調べる事にしました。
( 3AM , 4AM の場合はわざわざ「固定 ( AF ) 」を選ぶ理由がない )
以下が結果です。 まず全国です。
- 1AF 12,275
- 2AF 12,248
- 3AM 70,689
- 4AM 207,269
- 合計 302,481
- 1AM , 2AM , 3AF , 4AF のライセンスを受けているものは 43,777
従って 局数の合計は 346,258 になるが、免許人は上記合計の通り 302,481 となる訳です。
あくまで概略であり、1AM , 2AM , 3AF , 4AF のみしか申請していない局もあり得るので誤差が生じます。
因みに 4AF は 321、3AF は 303 でした。 今回のデータには反映されていません。
全体的には影響が少ないと考えました。
結果を良く見て下さい、遂に 1アマの数が 2アマの数を上回ってしまいました。
この逆転現象はとても興味深いと思い記事にしました。
10 年前は 1アマは 2アマの 1/3 位だったと ( 1アマはエリート中のエリート ) 思いますが、
遂に逆転の時代が来てしまったか ! と、内心忸怩たる思いです。
HF DX では 1アマが当たり前になって来た様な気がします。
ひと昔前、1アマの先輩から 「 2アマは上級と言われるけど、どうかな ? 下級とまでは言わないが、
せめて中級ぐらいだな 」 なんて事を言われた事が有ります。
2アマで自慢できる時代は終わっています ( 自慢はしないと思いますが Hi ) 。
先輩のあの言葉は今の現状を見れば、決して侮辱ではなく叱咤激励だったのかも知れません。
私は 76 才の理系でもなく文系でもない 中途半端系の 2アマ です。
残念ながら今となっては頭脳的にも体力的にも上級に挑戦出来る状況ではありません。
若い人は 「 いや今からでも頑張れるよ 」 とおっしゃるかも知れません。
ありがたい事です。
確かに、あの時に ..... と言うターニングポイントは数回ありました。
しかし、あなたが私と同じ年齢になると、きっと私の気持ちを実感出来るでしょう。
■ 最後に九州総合通信局のデータを記しておきます。
あくまでも誤差を含んだデータである事を承知の上で参考にして下さい。
- 1AF 866
- 2AF 963
- 3AM 6,275
- 4AM 17,303
- 合計 23,538
- 1AM , 2AM , 3AF , 4AF のライセンスを受けているものは 5,297
局数の合計は 28,876 になり、免許人は 23,578 となる。
因みに、4AF は 15、3AF は 30 でした。
九州総合通信局の管内では、まだ逆転現象は起きていないものの、時間の問題でしょう。
【 蛇足 】 このデータは各都道府県毎に調査出来るので、1アマ率の高い県は、
ある局面に於いて ( この場合はアマチュア無線 ) 意識高い県 として評価 ( 他県と比較 ) 出来る、
面白いデータと成り得るのではないでしょうか ? 。
更に蛇足、1990年代に最盛期を迎えたアマチュア無線だが、その数なんと 155 万局 越えだったと言われている。
120 万局の減少、凋落ぶりは他の趣味には見られないギネス級ではないだろうか ? 。
そんな中で、八重洲無線、ICOM、KENWOOD が倒産しないで健在なのは立派。