時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

ナミダとサクラ

2014-04-04 | essay



さくらって
この、春って季節に咲くからまたいいのね。

お別れや旅立ち、そして出逢いの季節。
ひとりひとりの、それぞれの節目をそっと淡い桜色で彩ってくれる。

ちょっとまだ肌寒いくらいな
心もとない春のはじまりにぴったりな可憐な花。

桜の花の咲く時期がもしも夏だったら?

きっとこんなに儚く淡いユメのようなイメージは一新されちゃうのだろうね。



四季のあるニッポンに育ったひとなら誰でも
それぞれの想い出の中に咲くサクラを持ってる。

桜の季節、あんなこと こんなこと。
あったよね。

サクラとナミダって同義語みたい。
うれしいナミダも、哀しいナミダも
桜の花びらがはらはらと一緒に散って上手に隠してくれる。

あたらしいことって、そりゃあ不安も伴うものだけれど
それはみんなおなじこと。

あたらしい春。
さあドアを開けて
今日の桜の下をてくてくと。
それぞれの歩幅でね。


           

 

 


サクラの滝

2014-04-03 | essay



濃いピンクのしだれ桜。
風に揺れる桃色カーテン。流れるピンクの滝のよう。

傍のソメイヨシノの花が白にみえてしまうほどに色濃く咲く。



ここのしだれ桜は、そうだなあ。
例えてみれば・・・差し詰め、花魁さん といったところ。

フシギな迫力のある色香があるのだ。

 夜にはライトアップ。
より妖艶な華やかさをたたえる。

木も、それぞれに違うその木なりの性格ってものを、きっと持っているんじゃないかなあ。

いろんな木をみて、近頃とてもそう思う。

 

 


Wake Up!

2014-04-02 | essay



春です。

冬眠していたみなさんの目覚めも訪れています。

 何度目のお目覚めかしら?うちのイシガメ・カメオさん。

推定年齢8~9歳というところ。
長男が近所の川から助け出してうちの一員となってから早くももう7年?
思えば大きくなったものだ。
毎年、冬眠の間に弱ってしまうのでは・・・と心配しつつ
ちゃんと春には目覚めます。

今年も目覚めてくれてよかったよかった。
キミのために、夏に山奥の川から持ってきた苔も
わたし枯らさずにちゃんと育てておいたよ。

次男のトノサマガエルも初めての冬を無事越えることができたし、
イモリたちも元気だし。

同じく冬眠状態のようだった我が家の次男坊本人もいよいよ始動の春です。

義務教育をとうとう卒業。。。
「不登校」という重たい重たい看板をひとまず下ろした彼は
久しぶりに幼なじみとボーリングに行ったり
家を出る時間を気にせずあちこち電車で出かけたり。
(今までは、知っているニンゲンと鉢合わせしないように時間を選んで出掛けていたのであります)

一年半の長かった冬の時代をようやく抜けて、始動開始した模様。

気がつけば、満開のさくら。さくら。さくら。
今年も無事にこうして桜をみることができました。

誰一人欠けることなく、また春を迎える。。。

もうそれだけで、わたしにはじゅうぶんです。

 (いや、ほんと。 今は!そう思います。)

           





 


かなしい踏切

2014-04-01 | essay



お年寄りが踏切を渡り切れずに電車に轢かれて亡くなるというニュースが後を絶たない。
ただ向こうへ渡る・・・それだけのことで命を落とす。
そんなことってあまりにもひどい話。あってはならないことのはず。

こんなにもテクノロジーの進化しすぎた現代文明ニッポンに
お年寄りが渡り切れない踏切の存在が多々ある・・・という酷すぎる矛盾。

スマホで家のお風呂が沸かせるとか、エアコンが入れられるとかさ、
そういう偏った便利さの追求より
お年寄りが死なずにすむ踏切、作ってよ。

誰もが いつかはお年寄り。

いろんなことが便利になっても
弱者が置いてけぼりのかなしい世の中じゃ だめじゃん。

    

 


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