時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

孤高の画家 田中一村さん

2024-10-27 | 展覧会・アート のこと


10月初旬に観てきた田中一村展のこと。

東京都美術館
「田中一村」展

この日は朝から「大地に耳をすます」「東京展(絵本展)」お昼を挟んで「田中一村」展、とアート三昧の至福の1日でありました。

12年前、奄美の友人の結婚式に出席するため初めて奄美大島、加計呂麻島を訪れました。
友人の勧めで帰る前に立ち寄った「田中一村記念美術館」
そこで初めて田中一村の絵と人となりに触れ、すっかり魅せられてしまいました。

田中一村記念美術館の誰もいないひろい部屋で鬱蒼とした森の大きな絵を前にしたとき、自分が絵の中に吸い込まれそうな気持ちになったことをよく覚えています。(寧ろ吸い込まれてしまいたいくらいだったかも。笑)

今回の展覧会では展示No.298に一番こころを持っていかれました。

(購入ポスター)
ずっと眺めていたくなる、静けさの中に力強さを感じる絵です。


この写真は私のお気に入り。
奄美の旅の終盤に撮った印象的な一枚。道路の側溝から力強く伸びたクワズイモの葉です。

つくづく奄美にまた行きたくなりました〜

東京都美術館
「田中一村展」は2024年12月1日まで開催中です。


山アリ谷アリ

2024-10-21 | essay
半同居の義父母がふたりとも家にいないなんて
嫁に来て30年来はじめてのことだ。

先日、地域の大きなお祭りで人混みを行ったり来たり張り切る89歳の義父の生き生きとした姿に、私も油断してしまった。
そして、コロナ陽性に。
熱もなく咳だけだったので気付くのが遅れ、間を置かず認知症の義母にも感染し高熱、水分も摂れず救急搬送。

認知症のため、体調が悪くても自覚がなく、いつも穏やかな義母が理由もなく泣き出したことに違和感を覚え…。数時間後には39℃に上がっていた。
認知症のお年寄りは本当に子どもと同じ。コトバには表さなくてもいつもと違うサインを体が発するように出来ているのだな。。。

かかりつけ医に電話で相談後、救急搬送で入院。

微熱と咳だけの義父は家で過ごしていたのだが…
真夜中に、妄想なのかせん妄なのか、はたまた悪夢を見たのかかなり暴れたらしく部屋はめちゃくちゃ。体をぶつけたようで脇腹に傷、痛くて布団から起き上がるだけで30分かかるほど。。

肋骨にヒビが入っているに違いないと、夫が車で義母が入院している病院へ連れて行ってレントゲンで診てもらうと…
コロナからの肺炎を発症していることが判明しそのまま入院。
不幸中の幸いとは正にこのこと。
脇腹を痛めることがなければレントゲンを撮ることもなく、微熱だけで咳も酷くなかったから肺炎だなんて全く気付かずに自宅で急変していたかもしれないのだ。。。

回り回ってラッキーということか。(肋骨は問題なく打撲のみ)
部屋の現状復旧には数日かかりそうだが。笑

ナニモノかに護られているのだな。
病院で手厚く看護してもらえて安心だ。
長生き家系の彼らは必ず元気になって何事もなかったように日常が戻ると信じている。

ふたりが居ないこの機会に
とりあえず大掃除!
(気づかれないように)ぼんぼん捨てるぞー





アート三昧のとある一日

2024-10-15 | 展覧会・アート のこと

このところ時間が許せば展覧会へ!
ありがたや〜。ココロの充電たっぷり。

先日、午前から夕方まで東京都美術館で展示を3つハシゴ。

まず友人が絵本を出展している「東京展」の絵本展へ!
唯一無二の手づくり絵本、それぞれに味わい深く素晴らしい。ほっこり。

そして、会期終了ギリギリに駆け込めた「大地に耳をすます 気配と手ざわり」




ミロコマチコさんの原画、初めてみました。力強さとエネルギーに感動…!
ライブペインティングの映像がこれまた素晴らしく、あんなふうに全身全霊で体を使って大きな絵を描くチャンスがあったならぜひやってみたい〜!と絵描きでもないのにウズウズしてきてしまいました。笑。

川村喜一氏

倉科光子氏

ふるさかはるか氏

榎本裕一氏

印象的なものを一枚ずつ。

どの作家さんも、うつくしくも厳しい自然に深く関わり寄り添って生き、作品を生み出す。。。
正に地に足をつけて大地に耳をすまして暮らしていらっしゃるのだなぁ。

素晴らしい展覧会でありました。滑り込んでよかった〜。

お昼を挟んでここまで一緒だった友人と別れ、私はいざ「田中一村展」に!

それはまた後日綴ります。




「ハニワと土偶の近代」東京国立近代美術館

2024-10-12 | 展覧会・アート のこと

東京国立近代美術館
「ハニワと土偶の近代」展へ

The National Museum of Modern Art, Tokyo
「Modern Images of Ancient clay Figures」

ハニワの奥深い世界をのぞいてきました。大量の文献や資料、そして貴重な映像。たいへん勉強になりました。




岡本太郎さんの犬の植木鉢にもまた再会!

東京国立近代美術館は建築もうつくしく見どころいっぱいです。




4階の「眺めのいい部屋」は正にいい眺め。皇居の緑と空が大きなガラス窓一面に広がります。
ゆったりと座って暫しアートの余韻に。

この展覧会の最初の展示はここ東京国立近代美術館の地面から出土したという土器のカケラから始まります。

こんな大都会東京も昔はすべて土の地面だったんだよなぁ…と、いにしえから今日までここに流れた長い長い時間に想いを馳せる貴重なひとときとなりました。

もうすぐ東京国立博物館で始まる「はにわ」展も楽しみ。



ノーベル平和賞!!

2024-10-11 | essay

今日、素晴らしいニュースが日本を駆け巡った。
日本被団協、ノーベル平和賞受賞!

庶民の我々が求めているのは核のない平和な地球。
かつてないほど核の危機を身近に感じる不穏な空気の漂う現在。

唯一の核爆弾被爆国でありながら核禁止条約に未だ非加盟な日本。。。

さあ、どうする?日本国!




「空ばかり見ていた」吉田篤弘著

2024-10-06 | 本 のこと

電車の中で本を広げているひとを見掛けることが本当に少なくなった。

本はどこでもドア。
瞬時に違う場所へと連れていってもらえる。
電車内はわたしには貴重な読書タイム。

「空ばかり見ていた」吉田篤弘著

先日電車の中でこの本のなかの「海の床屋」を読んでいたら、何だかひどく郷愁に駆られて小さい頃の伯母の家を連想し、束の間子ども時代にトリップしていた。
読み終えた途端、なぜだか懐かしさに涙が溢れそうになって困った。
たとえわたしが涙をひと粒落とそうと、車内でそれぞれの画面に目を落としている乗客のうちの誰ひとり気付きはしないだろうけれど。

だいすきだった伯母の家。
少し離れた商店街にあったクリーニング店の姉弟と仲良くなって、伯母の家に泊まりに行くと度々遊んだ。
弟の方はわたしと同い年で、名はかっちゃん。
フルネームまで思い出した。
人懐こい笑顔も。
もう何十年も思い出すこともなかったのに不思議なものだ。
本の中のコトバが鍵になって、わたしの記憶の湖をかき回して懐かしい想い出を掬いだす。

吉田篤弘氏の物語は魔法をもっているようだ。
まだ読み終えていないけれど、ここで一旦おしまいにする。
この主人公ホクトさんにはずっと旅をして誰かの髪を切っていてほしいから。

また暫くしてから旅の続きに戻ろう。




知らない町を歩く

2024-10-05 | essay
氷見駅から富山駅までの乗り換え駅。
富山県高岡市を歩く。

狛犬と並ぶお馬さん(射水神社)

橋の上に立つ鳳凰

なぞの男の子

タバコの広告に驚く(娘が)

時間の止まったお店

煉瓦造りの元銀行



レトロ建築イロイロ

町の中に突如現れる大仏さん(日本三大大仏だそう)


誰もいない千本格子の美しい街並み


初めて乗る路面電車(娘)

どっちを向いても撮りたいものだらけ〜

あまりにも歩き疲れすぎて
タクシーを探してみても一台も遭遇せず。
バス停はあれど日に何本かしかなく、ほとんどひとも歩いておらず。。。
ヒッチハイクしようかと思うほど。笑
あと少しでやっと高岡駅、というところで路面電車の停留所に遭遇し、一駅だけ乗ってみたのでありました。

知らない町への旅。
たった一泊でも非日常に身を置くといろんなことがみえてくるような気がします。

いつかそのうちと思いがちですが、歩けるうちに(!?)また旅をしよう!とこころに決めました。

ささやかだけどいい旅だったなぁ。






オノマトペの屋上〜環水公園へ

2024-10-02 | essay





富山県美術館にあるオノマトペの屋上広場

ここは最高に気持ちの良い場所でした!
オトナでもたのしい遊具。子どもならもっと楽しめそうですねー。
丸の内OAZOのくまさんと同じ子を発見!(三沢厚彦氏の作品)


続く運河環水公園は豊かな水を湛えるのどかな散歩道。
ここは、えっと〜ヨーロッパの水の都かな?というような異国情緒のある公園でした。

世界一美しいと云われるスタバにも寄り道です。


ちょうど暑さのおさまった時期だったのでJR富山駅からぐるりと徒歩にて気持ちよく散策できました。

とても久しぶりの未知の町歩き。
どっちを向いても知らない道…テンション上がりっぱなしでありました。

富山の旅紀行。
次は高岡市の町歩きを記します。


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