今日は最初から爺さんの戯言になりますが・・・
今を去ること半世紀以上も前の事でしたが、高校の進学先で普通高校に進学する希望もなくて、工業高校が面白そうだと興味があり、担任の先生に相談をしたところ、「おまえなら絶対に大丈夫!」と高校受験はその工業高校のみの受験でした。
まあ、そんな裕福な家庭ではありませんでしたから、大学の進学予定も無いし、アマチュア無線を楽しめればいいのかな程度でした・・・
進学先はJA1YBGの社団局が在る工業高校でした。
それからはもう少し勉強をしたくなり、大学に進学して就職した勤務先も偶然にもアマチュア局の社団局がある場所でした。
毎回のコンテストにはシュラフ持参で勉強や仕事もほどほどにして、徹夜でした・・・
そんなこんなで、高校入学からリタイア後までアマチュア無線を存分に享受しました。
さらには、上級の無線技士の資格を持っていたので、とあるOMに誘われて養成課程講習会の非常勤講師を担当させていただきました。
腰痛が悪化する先年までは、年間に数回母校であるJA1YBGを含めて県内の工業高校数校で集合講習会の講師も勤めさせていただきました。
最近、高校でのアマチュア局の社団局が在る高校を調べてみたのですが、居住する県内には片手を数える学校にしか在りませんでした。
半世紀前には高校にアマチュア局の社団局が無いところはありませんでしたが・・・
まあ、総務省の統計を見ると今年度中にはおそらく35万局を割り込んでしまうと思います・・・
確かバブル景気当時の「私をスキーに連れてって」の中で原田知世さんが出演していた1988年当時の40年程前には137万局有ったと思いますから、大凡100万局もの減少になります。
高校生当時から現在までCQ誌を購読していますが、当時は学校帰りに現在も営業している街の書店では毎月19日には高さ1mもの平積みになっていましたが、現在購読しているのは「3名のお爺さん!」だけだそうです・・・
先年、私を除いた2名のOMの方と書店を介してQSLの交換をしたのですが、お二人共にJA1のOMの方で現役時代には船舶通信士をなされていたとのことでした。
10年ほど前に「君の名は」というアニメーション映画が上映されていましたが、その中の1シーンで「アマチュア無線クラブ 廃止」という場面がありました。
確かに半世紀前にはインターネットもガラケーもスマートフォンも有りませんでしたし、廉価なスターリンクも夢の様な世界です。
そう考えると、わざわざ近所迷惑な20mものタワーに大きなアンテナを建てて、電離層反射を利用して短波帯で世界中とモールス信号で交信しようというなんていうのは「リタイアした爺さんの道楽」なのかも知れません・・・
今や、FT8を使用してPCで交信するなんて言うのは、私の様な爺さんには驚きです。
やはり、絶滅危惧趣味のカテゴリーになってしまうのかと危惧しますね。
朝から、爺さんの戯言の連発でした・・・