~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【一部補足】
福島第1原発「メルトダウンの真相」 NHK BS 1
隠されていた炉心爆発の衝撃の映像
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今朝(3月7日)、NHK BS 1 を見ていたら、たまたま福島第1原発「メルトダウンの真相」と言うドキュメンタリ―番組を放映していました。
2011年3月、事故の直後にイタリアの新聞1面トップに掲載された特大写真
赤い字の見出しは「見えない破綻の震源地」でした
先ず目に飛び込んできたのは3号機の炉心爆発の瞬間をとらえた衝撃の動画でした。
2011年の大震災のころ、まだローマに住んでいた私は、この爆発の写真を一早く事故の翌日の新聞で見ました。
これは核爆発ではないかと直感した私は、それをすぐにブログに取り上げましたが、当時、日本の全国紙では完全に封印されていて、今日にいたるまで大部分の日本人はまだそれを見たことがなかったのではないかと思います。
この3号機の爆発は、発電所の建物に溜まった水素ガスに火が付いて外側の建屋を破壊し、白い煙が低くたなびいた水素爆発のように説明されてきましたが、動画で見るかぎり、その最初の閃光とそれに続いて垂直に吹き上がり多くの構造物の重い残骸を空から降らせたこの茶色がかった黒いキノコ雲は、単純な水素爆発とは全く異質の、炉心の核燃料が爆発した一種の核爆発であったに違いありません。
原子力発電所の3基の原発が相次いで炉心溶融を引き起こした前代未聞の過酷な事故は、チェルノブイリ原発事故を上回る人類史上最悪のもので、その原因はアメリカのGE社の設計上の二つの重大なミスによるものであることが、今日のドキュメンタリー番組で明らかになりました。
ひとつは、非常事態発生の場合に炉心に冷却水を注入するためのバルブが、炉心内部の圧力の上昇によって自動的に作動しなくなる構造に設計されていたこと。もう一つは炉心格納器内の圧力を下げるための緊急ベントのバルブが、十分な耐震強度を持っていなかったために破損して作動しなかったことです。いずれも炉心メルトダウンを回避するための設備の致命的欠陥で、そのためにメルトダウンをみすみす引き起こしたものでした。
国(または東電)は、この件でGE社を相手取って訴訟を起こすべきであるのに一体何をしてきたのでしょうか。
3号機炉心爆発の瞬間の閃光 次の瞬間のキノコ雲は煙突の4倍の高さまで!
広島・長崎の原爆の別名は当時から「ピカドン!」だった
事故後すぐに公表された1号機の水素爆発(閃光は無かった)と比べれば違いは明白
破壊力の違いは一目瞭然 ただのガス爆発と炉心の核爆発の違いだと思われる
また、新たに見つかったこれらの致命的欠陥が取り除かれないまま、つまり、同じ欠陥を持ったままの状態で、現在停止中の全国の原発を、再稼働向けて我武者羅に急ごうとする阿部政権の悪政、暴政は決して許されてはなりません。
ブログを遡って、3.11関連の記事を覗いてみてください。
「再び福島原発災害について」(2011.04,20)
https://blog.goo.ne.jp/john-1939/e/31fcd9219158ac0d4d3c14620beb455e
「津波の被災地は今ー1」(2011.08.10)
https://blog.goo.ne.jp/john-1939/e/2a725b58bc24cb3bbd2e1cf665e4807d
「悲しい便り」-ついに恐れていたことが現実に ー(2011.10.26)
https://blog.goo.ne.jp/john-1939/m/201110
「今さら誰も驚かない」(22012.08.02)
https://blog.goo.ne.jp/john-1939/e/3d20cdf6718683fb8c5e19ec5b3e19d0
原発の動く仕組みなど、私には分からない。ただ、言えることは私たち大人はいずれ責任をとらされるだろう。建ててから40年も経って、「安心だ、安全だ。」などと言って何度も事故やトラブルを起こして、しかもそれを隠していた… それなのに、ゴーサインを出した。ちまたの高校生や大学生に、殴られても文句は言えない。