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悲しいお知らせ
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去る5月21日、私は《「ごあいさつ」―ホイヴェルス師第41回目追悼ミサへのお招き―》という題のブログをアップしました。すると、間髪を入れず同じ5月21日付でイグナチオ教会の主任司祭から、以下のような文面のお手紙を頂戴しました。
谷口幸紀神父様 2018年5月21日
+主の平安
先日いただいたホイヴェルス神父様41回目追悼ミサの件のお手紙を拝見しました。
長年にわたり、ホイヴェルス神父様のために、追悼ミサに係わっていただき誠にありがとうございます。
私は、今年4月からイエズス会の人事異動により佐々木良晴神父に代わり、麹町教会の主任司祭に就任いたしました。諸事情がよく分からず、教会の諸活動について検討を進めているところです。
本件のホイヴェルス神父様の追悼ミサについてですが、信徒の高齢化や神父様時代の方々が少なくなったことなど諸事情を鑑み、今後の在り方を関係者と話し合った結果、麹町教会ではホイヴェルス神父様の追悼ミサを今後行わないことに致しました。
連絡が遅れて申し訳ありませんでした。
ホイヴェルス神父様は初代の主任司祭であり、麹町教会内外の方々に大変慕われておられました。これからも、どうぞ神父様のためにお祈りください。
麹町聖イグナチオ教会 主任司祭
英隆一郎、S.J.
私は、昨年6月9日の追悼ミサのあと、それまでの追悼ミサの責任者と一緒に今年分の申し込み手続きをして、同17日付けで教会印を押した正式の聖堂・ホール使用許可書を受け取っていました。それが、この手紙によって開催直前に突然取り消されてしまいました。
しかし、現主任神父様といえば、36回目か37回目かのホイヴェルス師の追悼ミサを司式され、私が共同司式し、茶話会では和やかにご一緒した間柄でしたから、今回の突然の教会施設使用禁止が神父様の本意ではないことは私には明白です。よほどの苦しい事情がおありなのだろうと察して、黙って引き下がります。
それにしても、この追悼ミサへの参加を呼び掛けた最初の手紙は4月17日付で発送され、着任後の新主任司祭宛てにも送られているので、その内容は1か月以上前にすでに目に触れていたはずですが、その後も何ら問題なく時間が経過していたのに、私が21日の昼頃にブログをアップしたまさにその21日付で、上の使用禁止の手紙が書かれたのは、ただの偶然の一致だったのか、それともブログに触発された何らかの強い力が外部から働いたのか、それは闇の中です。
それはとにかく、2年前から心の中で温め、1年前に皆さんに祝福され一任されてスタートして以来、構想を練り、準備を進めてきた私にとっては、まさに晴天の霹靂でした。
すでに、私の手元には予想をはるかに超える枚数の出席希望の葉書が集まっており、欠席の葉書も、「残念ながら今年は都合がつかず欠席するが、来年は必ず出席する」とか、「老齢で(あるいは、遠隔地のため)、参加は叶わないが心を合わせて祈っています、ホイヴェルス神父様の追悼ミサを継続してくださってありがとうございます」、というものがほとんどでした。それらの期待を一身に背負って、私は、今さら引くに引けない窮地に立たされ、あと10日でどうしろというのかと、天を仰いで途方に暮れた次第です。
とりあえず、代わりの場所をもとめ、聖イグナチオ教会の向かいの双葉女学校のチャペルを打診したところ、幸い事情を聴いて快く受け入れられ、翌日に正式の使用申し込み用紙に記入して提出するようにという親切な言葉に、ホッと胸をなでおろしました。
ところが、翌日受付を訪れると、窓口の方が、申し訳なさそうに、「昨日は申し出を一旦はお受けしたが、今日になって上から不許可の指示があったのでお貸しできなくなりました」という話でした。「院長様に会ってお話したい」と言っても「今、来客中で会わせられない」と言う事でした。私の落胆ぶりをお察しください。
6月9日の当日まで、もう時間がありません。それまでに然るべき場所に必要なスペースを確保できなければ、ホイヴェルス師の41回目の追悼ミサは中止に追い込まれます。
私は天を仰いでホイヴェルス師に祈りました。もし、あなたのお心に叶うことなら、どうか場所が見つかる奇跡を起こして下さい。お望みでなければ、場所を与えないで下さい、と。
今の段階ではっきりしていることは、「来る6月9日のホイヴェルス師のミサは、師の思い出の詰まった聖イグナチオ教会では開かれない」と言う事です。
しかし、もし天国のホイヴェルス師が望まれるなら、きっとふさわしい場所が奇跡的に見つかるに違いないと、私はまだ最後の希望を捨てていません。とは言え、経済的理由から、ザベリオ聖堂や双葉のチャペルのような広い場所が確保できるとは到底思えません。せめて、いま出席の意思を明らかにしている人数だけは収容できる広さを念頭に、場所探しを続けています。
従って、追加で参加を希望される方を全員受け入れられるかどうかまでは自信がありません。それで、これから参加したいと思われる方には、是非前もってメールでお申し込み頂きたいと思います。可能な限りお受けしますが、溢れて混乱する事態を避けるために、止むを得ずお断りする場合もあり得ますので、あらかじめご了承ください。その代り、来年は必ずご案内いたします。
尚、追加でお入りいただける方には、折り返しメールで会場とその詳細をお知らせいたします。今のところ、場所としては同じ四谷界隈を考えています。
以上、取り急ぎお知らせまで。
お申し込み・お問い合わせ先メールアドレス: john.taniguchi@nifty.com(谷口幸紀)
ホイヴェルス神父さまを、直接存知ない私でも、お名前は 存じ上げており、著書も拝読!!!
カトリック教会の 宝のような 神父さまの追悼ミサが イエズス会の教会で、捧げられないとは、不可解ですね!!!
悪意をもって、神父さまのブログを チェックしている人が いるのでしょうか?
不気味ですね!!!
悪の力に負けないで、よき追悼ミサが、捧げられますように!!!アーメン (T.K.)
私もさっぱりわかりません。私は英神父様とそれほど親しい仲ではありませんが、3-4年前に同じホイヴェルス神父様の追悼ミサを英神父様の司式、私の共同司式で捧げたときのあとの茶話会では、となり同志に席に着き、親しく、楽しく雑談したことを昨日のことのように覚えています。
その印象の神父様からは、今回の態度は想像できない、信じられないショッキングな出来事で、何故?と思うと全く理解を越えた謎というほかはありません。
東京教区の法務に明るいある神父様に聞きましたら、前任者のもとで教会の事務局が正式に出した聖堂や施設の使用許可は、後任者と言えども簡単に不許可にはできないはずで、重大な理由なしに取られた今回の措置は過剰な対応だという感想を述べられました。公的施設の対外的な社会性、一貫性の常識として、教会は特にその辺のことには注意深く慎重であるべきではないか、というお考えのようでした。外部からの圧力とか、よほどの苦しい事情がおありだったのではないでしょうか。私は、不本意にもそのような乱暴なことをせざるを得なかった英神父様に対してむしろ同情的です。
しかし、それにしても一体どんな力学が働いたのか、考えるだに空恐ろしいです。