:〔続〕ウサギの日記

:以前「ウサギの日記」と言うブログを書いていました。事情あって閉鎖しましたが、強い要望に押されて再開します。よろしく。

★ 教皇様の晩餐会-③

2013-02-08 22:54:53 | ★ 教皇ベネディクト16世

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教皇様の晩餐会-③

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すっかり定着した毎年の行事ながら毎年少しずつ趣向がちがう


今晩のメニューの表紙 さてその中身は?

プリモピアット: ノルウエーサーモンのクリームリゾット

セコンドピアット: 鱸(スズキ)のフィレット カリカリのジャガイモパイ添え

付け合せ: 薄切り茄子のグリル

デザート: アーモンドの薄片とスミノミザクラ入りおばあさんのトルタ

ミックスフルーツ

飲み物: 白ぶどう酒 シャンパン 



警備は年ごとに厳しさを増す 可愛そうに日本のための神学院の

フェリペとクリスチャンとダビデ・チャンフェローニが

金属探知機で徹底的に 前 後ろ またの間 まで念入りに調べられた

諜報部には今夜教皇暗殺の計画があると言う確度の高い情報が入っているのだろうか



この写真 人の首から上が機械のテレビカメラに化けたように見えませんか?

今年初めてのことと言えば わずか5-6キロほどしか離れていないバチカンの中庭から

こちらラテラノ大聖堂裏の ローマ神学院の中庭まで ベネディクト16世教皇は

ヘリに乗ってやってくる

ローマの神学生たちと 日本のためのレデンプトーリスマーテル神学院の神学生が

合同で挽歌を唱え ロザリオの祈りを終える頃

窓のステンドグラスをびりびり震わせて 教皇のヘリが中庭に舞い降りた

85歳の教皇の足がかなり弱ってきた印の一つかも知れない

 

 

そうこうするうちに 聖堂の万雷のような拍手に迎えられてろの入り口から

教皇がしずしずと滑るように入ってきた それもそのはず

人形カラクリではないが 小さな車が4つついた台に乗って人の手で押されてやってきたのだ

これはかなり足に来ているぞ と思った

台から降りたときには 杖はついていなかった

正面に向って右側の脇祭壇の前で ひざまづいて祈る教皇



正面の祭壇を背に 机の前に座って話す教皇 さすがは学問の人 薀蓄がある

おや? 足元を見ると・・・



ドイツ人の教皇様は 赤い靴がお好き? フェラガモご謹製と言う話もある



お話し終わって 聖堂を出て 食堂へ   出がけにふと横を見ると 

 


さっき教皇がその上に乗ってするすると移動した車付き台

なるほどまさにカラクリ人形が乗る台のうよう


 

 食堂に入り案内された席に着くと ちゃんと席に名札が置いてあったが

スペル間違いで タニグッチ (いや、タニグッキ)さんになっている



最後に拍手で迎えられて食堂に入る教皇 手には杖が・・・



メインテーブルに着く教皇を見守るカメラと給仕の神学生たち



確か2年前には食事中の教皇の写真を撮ってはならぬという注意が最初にあった

今年はそのアナウンスがない なら 撮ろうではないか


ご機嫌の平山司教様 89歳


私の前の神父様 (オッと名前を忘れてしまった) 92歳


自分のメインディッシュの食べかけ

 鱸(スズキ)のフィレット カリカリのジャガイモパイ添え


シャンパンで乾杯をして 一気に行きますか

教皇様 食事中はワインに手を出されなかったのを わたしは確かめた

 

給仕をするでもない 食べるでもない

スイスガードのセキュリティーのオジサン トレンチコートの襟を立てて

実はこの人種 聖堂でも 食堂でも 目立つほど大勢いるのです

耳のイヤホーンと袖口のマイクが目印 こう言うのが部屋の各所から目を光らせている


無事暗殺事件もなく 晩餐会はつつがなく終了しました

教皇のヘリコプターが中庭から離陸して爆音を残して飛び立つまで

セキュリティーのために全員食堂に閉じ込められた

教皇様お疲れ 背中が曲がってきた

夜の中庭の噴水

(やれやれ教皇様今日もご無事でなにより 良かった!)

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