中国の高速鉄道事故は、大惨事であって犠牲者のことを思うと悲しむべきことなのですが、どうもマスコミの報道は違っているようです。事故の要因や犠牲者のことよりも、事故後の対応がニュースになっています。
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埋めた車両を掘り出す=批判受け、原因究明へ―中国鉄道事故(時事通信)
【北京時事】中国浙江省温州市で起きた高速鉄道事故で、先行列車に追突して高架から転落した後、地中に埋められていた後続列車の先頭車両が26日、掘り出された。高架下には転落した車両がほかにも残されていたが、中央テレビは、車両が解体され、大型トレーラーで温州西駅に運ばれる映像を伝えた。先頭車両が地中に埋められたことについては、「証拠隠滅ではないか」との批判が高まっていた。鉄道省報道官は24日夜の記者会見で「作業の危険を回避するための緊急措置」と釈明していたが、当局は車両を掘り出すことで批判をかわし、原因究明に当たっていることを示す狙いがあるとみられる。
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わすか数日前の事故なのに、早くも復旧して普通に営業しているのも凄いことですが、その電車に乗って普通に事故現場を見ている中国の人達も、有る意味、凄いと思いました。壊れた車両を土の中に埋めて証拠隠滅を図ろうとする行動とか、記者会見に出てきた鉄道関係者の言い訳とか、このあたりは日本とは違う「中国の常識」のようなものがあるのかもしれません。日本だったら、事故現場は現場検証が済むまでそのままだろうし、関係者は頭を下げて犠牲者に詫びるでしょう。初めての事態にどう対応したら良いか判らないことが、このような対応に結びついていると思いますが、これほど重大な事故であっても、中国人にとっては、バスが横転した、、程度の感覚なのかもしれません。おおらかな国です。