スプリンターS(G1)は、この夏の短距離で活躍したカレンチャンが制しました。
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カレンチャン5連勝で頂点! 池添「夢が広がる」=スプリンターズS(スポーツナビ)
JRA秋のGIシリーズ開幕を告げる最速王決定戦、第45回GIスプリンターズステークスが2日、中山競馬場1200メートル芝で行われ、池添謙一騎乗のカレンチャン(牝4=栗東・安田隆厩舎、父クロフネ)が優勝。5番手の追走から最後の直線を鮮やかに伸び切りGI初勝利を飾った。良馬場の勝ちタイムは1分7秒4。同馬はこれでJRA通算12戦8勝。今年2月の山城ステークスから今回の勝利で5連勝となり、重賞は今年4月のGII阪神牝馬ステークス、7月のGIII函館スプリントステークス、8月のGIIIキーンランドカップに続き破竹の4連勝となった。また、騎乗した池添はこれが区切りの大台となるJRA重賞50勝目、GIスプリンターズSは2003年デュランダル以来の2勝目。安田隆行調教師は同レース初勝利。一方、単勝1.5倍の断然1番人気に支持されていたシンガポールの英雄・ロケットマン(セン6=P.ショー厩舎)は自慢のスピードを全開できず4着敗戦。なお、カレンチャンから1馬身3/4差の2着には安藤勝己騎乗の9番人気パドトロワ(牡4=栗東・鮫島厩舎)、さらにハナ差の3着に福永祐一騎乗の7番人気エーシンヴァーゴウ(牝4=栗東・小崎厩舎)が入った。
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強力な外国馬の参戦で注目していた秋のG1開幕戦は、カレンチャンが鋭い末脚の伸びを発揮して勝利しました。今年の夏競馬は、サマースプリントシリーズに注目して見ていました。初戦の函館の重賞で僅差の勝利を収めたこの馬が、どれくらいのレベルにあるのか興味があり追いかけていましたが、あっさりとG1を勝ってしまいました。特に函館のレースでは苦戦しており、G1で勝てるようには思いませんでしたが、夏を上手く乗り切って予想以上に強くなっていました。これからの短距離G1は、おそらくこの馬を中心に廻ると思います。今回本来の実力を発揮できなかったロケットマンのように、これからは周囲からマークされる存在になるでしょう。新たな勢力も含め、今後のスプリント戦がまた楽しみになってきました。強力な外国馬ロケットマンは、圧倒的な一番人気に推されましたが、残念ながら結果は4着でした。
パドックや返し馬では、私のような素人が見ても馬の状態があまり良くない印象もありましたし、馬場では芝の違いや急坂のあるコースレイアウトなど、初めてのコースに対する不慣れな部分があったと思います。他にもレース展開や騎手との折り合い等、様々な要因が考えられ、今回は実力を発揮できなかったのは間違い無いでしょう。
競馬の世界にもサッカー同様に「アウェーの不利」があって、他の日本馬は、ほとんどが中山競馬場を経験済みで、データも有るしロケットマンに対する戦略も充分練っていたと思います。まあ、そういう中で日本馬に囲い込まれ、日本人騎手に徹底的にマークされての4着ですから、健闘したと考えるべきなのかもしれません。よく頑張ったと思います。
次回の短距離G1は、来年3月の高松宮記念になります。リニューアルする中京競馬場では、日本馬も全く経験の無いコースレイアウトになりますから、ほとんど同じ条件でレースが出来ると思います。是非、それに参戦して頂いて、本来のこの馬の強さを見せて欲しいと思います。