神が宿るところ

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水神山古墳

2013-07-06 23:32:35 | 古墳
水神山古墳(すいじんやまこふん)。
場所:千葉県我孫子市高野山443-4。県道8号線(船橋我孫子線)「我孫子市若松」交差点から東に約700m進むと「香取神社」へ上る石段があり、その台地上の鳥居の前を右に(東に)進むと突き当たりに個人住宅の間から後円部が見える。そこから、いったん北側から住宅地の道路を東にぐるりと回りこむと、説明板のある前方部に到る。駐車場なし(台地下に「手賀沼親水広場」があり、その駐車場が利用できる。)。
「水神山古墳」は、ほぼ東西に向いた前方後円墳で、全長約69m、前方部の幅約33m、後円部の径約36mという東葛飾地区最大級のもの。築造時期は4世紀末~5世紀初め頃と推定されている。後円部墳頂に割竹形木棺を土で包んだ粘土槨が埋葬されており、ガラス小玉多数、滑石やガラス製の管玉のほか、刀子や針などが出土した。ガラス小玉はネックレスだったとみられ、遺体は発見されなかったが、埋葬者は女性首長であったかもしれないという。
もともと我孫子市には、手賀沼北岸の台地上に100基ほどの古墳があったといわれているが、住宅地化が進み、現存しているものは少ない。その中で、これほど大きな古墳が比較的保存状態が良い形で残っているのは貴重。手賀沼を見下ろす台地上、しかも崖ぎりぎりに造られているというのは、かつて「香取海」の一部だった手賀沼を舟で往来する人々に、その権威を見せつけるものだったのだろうと思われる。


「ちばの観光」のHPから(水神山古墳)


写真1:「香取神社」(住所:我孫子市高野山432)。この境内の周辺に幾つかの古墳があり、「香取神社古墳群」というらしい。


写真2:上記「香取神社」のすぐ東側にある古墳。石の鳥居と小祠があるが、祭神は不明。


写真3:「水神山古墳」の後円部が住宅の間に見える。


写真4:同上、前方部と説明板。古墳の向こう側(南側)は崖で、その先に手賀沼が広がっている。
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