眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

デタラメ折句の旅、和歌、短歌、いかがでしょうか

2020-07-17 18:14:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
愛憎が桂馬のように飛んだから
馬の面にもフェイスシールド
(折句「揚げ豆腐」短歌)


アットホーム
首都を逃れて
旅の宿

(折句「あした」俳句)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

折句「終末占い師」、短歌、和歌、いかがでしょうか

2020-07-17 06:50:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
占い師たぶんどうでもいいことに
光を当ててトークトゥーミー

(折句「うたいびと」短歌)


地球が
くす玉みたいに
割れちゃった

(折句「竹輪」俳句)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道場破り(将棋メシ)

2020-07-17 06:41:00 | 夢追い
 好敵手との対戦に疲れて道場の床に伸びていた。この戦いによって感覚は破壊され、世界観はまるで変わってしまったようだった。時刻は23時を大きく回っている。なのにこの道場の大盛況振りはどうしたことだろう。みんな家に帰らないのだろうか……。しかし、自分はもう限界だ。

「帰ります」
「800円です」
 と席主が言う。
「食べたぞ」
 誰かがすぐに僕が出前を取ったと告げ口をした。その料金がまだ未払いになっていたのだ。
「310円です」
 すると逆に料金が下がった。
 定食屋のセット割が適用されるという。

「大丈夫か?」
 その後、道場の中は定食屋の安さの話題でいっぱいになった。味はよくて、量も普通以上だった。それでいて料金の驚きの安さ。どういう商売をしているのやら。
「ありがとうございます」
 明日はあのデタラメ振り飛車を破ってやる。
 それにしても、僕は今夜自分が食べたものが思い出せないでいる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

pomera心中

2020-07-17 03:38:00 | 【創作note】
 板を開くとpomeraが顔を現す。
「さあ、好きなところまで行け」
 僕は無計画にpomeraを走らせる。
 旅の大きさはどこで決まるのか。
 論点や主張、出来事の数?
 どうだろうか。指先に見えるのは記憶の断片と曖昧なモチーフだけ。プロットも終点も定まっていない方が、旅は気楽。あとから乗り込んでくる奴の発想の方が面白いこともあるから、あえて決め切らずに行こう。

「面白いのはあなただけ。そんな無謀な旅にいつまでも他人がつき合ってくれると思うの? みんなはもっと小さくて可愛いものが好きなの。ほら、これを、この器に合わせることが共感を集めるのよ」
 575の器を置いて先生が言いました。

「無理だよ先生。足りないんだ。僕には技量がない」
「だったら好きになさい。独りになる覚悟を持って行きなさいな」
 許された瞬間、僕は怖くなったんだ。
 色々あるのに、いくらでもあるはずなのに、一行も伸びなくなってしまった。
 pomeraは顔を伏せて、ただの黒い板に戻ってしまった。

「納めることもあふれることもできないよ」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする