無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

君が踊る、夏

2010-09-16 | 2015以前の映画評
80、「君が踊る、夏」 香川秀之監督 日本 ××

 母親の急病で5年ぶりに故郷の高知へもどったカメラマン志望の新平(溝端淳平)は気まずく分かれた高校の同級生香織(木南晴夏)と偶然再会しますが、実は5年前に香織の妹が小児がんで手術をしていたことを初めて知ります。妹のさくらは「私もヨサコイを踊りたい」と香織にお願いします。その気持ちに応えようと一度解散したグループの再結成をするのでした。一方、東京の新平の友人がたまたま見つけた新平の写真をコンクールに出品し、見事にグランプリの選考に残りますが受賞するにはその当日参加しなければなりません。その日時はヨサコイの日程と重なっていました。新平はみんなから説得されて東京の会場に出かけるのでしたが・・・。

 四万十川や桂浜など高知の名勝がロケに使われていて自然が豊かな様子がよくわかります。また、ヨサコイ踊りのスケールの大きさも見応えがあります。

 タバコは、新平の上司のカメラマン役の藤原竜也がなんとオフィスで喫煙します。監督に言われたからいやいや口にくわえてるって感じでした。新平の恋のライバルでもある司役の五十嵐隼士が宴会の席で一人だけえらそうに喫煙します。20人くらいいるまわりの同級生は誰も吸いません。ひとりが喫煙すると周囲のみんなが受動喫煙被害を受ける最悪の状況でした。また、老舗旅館の調理師が喫煙しあわててボヤ騒ぎを起こすというタバコネタもありました。これは火事が必要なシーンであったためその原因をタバコの不始末に求めるといった演出です。出火原因の第3位がタバコだからでしょうかね。

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BECK、悪人、トイレット

2010-09-16 | 2015以前の映画評
79、「BECK」 堤幸彦監督 日本 ××

 退屈な高校生コユキ(佐藤健)が帰国子女のギタリスト竜介(水嶋ヒロ)と出会ったことでバンドのおもしろさにのめりこんでいきます。ギターの特訓をしてメンバーに迎えられ友人もでき恋もします。BECKと名付けられた彼らのバンドはグレイトフルサウンドという屋外の大コンサートに出場することになるのですが・・・。残念なのは最後まで彼らの名曲が聴けなかったことです。演奏だけで生の声が聴けないのはかなり消化不良ですね。

 タバコは主役級は吸わないのですが、彼らをスカウトする女性(松下由樹)が喫煙しながら彼らに話をします。ライバルグループのプロデューサー役の中村獅童も喫煙します。彼もタバコがついてまわりる役者ですね。海老蔵に習って禁煙すればもっといい役者になれるのにと思いますが。そのほかにも周囲でチラチラ煙が見えたり吸い殻いっぱいの灰皿もありました。ただ、バンドが練習をするスタジオ内には禁煙表示がしっかりありました。

 この映画の目立った喫煙者は・・・松下由樹中村獅童 二人とも全く必要のない喫煙シーンでした。



78、「悪人」 李相日監督 日本 △ ☆☆

 吉田修一原作のベストセラー小説の映画化です。ひとつの殺人事件に関係する人々を描き、誰が本当の悪人なのかを問いかけます。育ての親である祖父母にはやさしいものの人付き合いの不器用な土木作業員裕一を妻夫木聡が好演しています。殺人を犯してしまった裕一と逃避行をする光代役の深津絵里も職場とアパートの往復だけの退屈な日常の中で、初めて人を愛したいという思いから自首を引きとめてしまう複雑な心情をよく演じていました。また、被害者佳乃役の満島ひかりも人を馬鹿にした態度が憎々しくくらい上手です。金持ちで人を傷つけても何とも思わないやりたい放題の大学生役の岡田将生も初の悪役に挑戦しほんとにいやなやつでした。こういう映画を観るとささいなことがきっかけで犯罪が起きるということをつくづく考えさせられます。悪い人っていったい誰なのでしょうか。出演者全員が名演技で見応えのある作品に仕上がりました。久石譲の音楽もいいです。

 タバコは、大変残念ながら佳乃が同僚と居酒屋で食事をする場面で隣席の数人が喫煙していました。主な登場人物が喫煙しなかっただけに残念です。居酒屋にタバコがつきものだという考えはもう変えていただきたいですね。そのほかではなかったのでおまけで△にしました。



77、、「トイレット」 荻上直子監督 日本 ××

 カナダで暮らしていた母親の死をきっかけに残された3人の子供と、日本から呼び寄せたばかりの英語が全く話せないばーちゃん(もたいまさこ)と、ネコのセンセーの奇妙な同居生活が始まります。日本映画ですが全編英語です。3人の孫たちはそれぞれロボットオタク、ひきこもりのピアニスト、エアギター好きの女子大生とばらばらな兄弟でしたが、無言のばーちゃんと生活していくうちにさまざまな小さなトラブルを解決していきます。そして、そのような中で家族の絆が生まれてくるのでした。

 演技力のある俳優たちが上質の作品にしました。ユーモアもありネコのセンセーも名演技であきさせません。

 しかしながら、タバコは大問題です。ばーちゃん役のもたいまさこがリビングで喫煙し、孫に「洗練されていない人が吸うものだよ」とたしなめられるのに、なんとその孫にタバコをすすめるのです。ばーちゃんの気持ちを理解しようとしてか彼は一緒にタバコを吸ってしまいます。日本人て野蛮なことをするなあととても嫌な気持ちになりました。打ち解けてみんなで庭で食事をする場面でもまた二人は喫煙していました。そのせいかその後すぐにばーちゃんは死んでしまいます。これはタバコを吸うと早死にしますよという警告ともとれますが・・・?。もたいまさこもタバコがついてまわる俳優です。肌につやがないのは年齢のせいだけではないようです。大きなお世話ですが、彼女が倒れると荻上監督は困るだろうな。

 この映画の喫煙者は・・・もたいまさこ (58歳の割には老けていませんか)

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無煙映画チラシ

2010-09-13 | 2015以前の映画評
東京島

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無煙映画

2010-09-13 | 2015以前の映画評

76、「東京島」 篠崎誠監督 日本 ○

 桐野夏生のベストセラーを映画化しました。無人島に漂着したひとりの女清子と23人の男たちのサバイバル生活が始まります。そこに中国人も漂着し、その上フィリピン人の女たちも加わり、殺人事件が起きたり放射性廃棄物の不法投棄があったりしますが彼らはどうなるのでしょうか。

 無人島ですので当然のことながら無煙です。原作では不法投棄をしているのが日本人と伝えるためか「セブンスターの吸い殻が落ちている」という表現がありましたが映画ではさらりとフィルターらしきものを手にするだけでした。

 原作がおもしろすぎるので映画はちょっと物足りない出来でした。ちなみにPPはエルメスのスカーフです。


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