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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ペーパーバード 幸せは翼にのって

2011-09-27 | 2015以前の映画評


30、「ペーパーバード 幸せは翼にのって」エミリオ アラゴン監督 スペイン ×∞(無限大)

 内戦後のフランコ独裁政権下のスペインが舞台です。内戦で妻子を亡くした喜劇役者ホルヘと孤独な少年ミゲルが出会います。二人は芸人一座として公演をしますが、ホルヘには反体制派の容疑がかけられていました。危険を察知し国外へ脱出を計画するのですが・・・。 
 タバコは煙のないシーンがないくらいモクモクの作品でした。圧政の中にいるとニコチンという薬物なしにはいられないのでしょうか。軍関係者も常に喫煙していました。子供もいる場面が多い中大変問題のある作品です。思想統制や言論統制も問題ですが職場の受動喫煙というのも大きな人権蹂躙だと思います。スペインの映画関係者の皆さんにはもう少し勉強してほしいものです。唯一教会でタバコを吸おうとしたホルヘにミゲルが「ここで吸うと罰が当たるよ」と戒める場面がありました。結局ホルヘは国外に脱出できませんでしたが罰が当たったのかもしれません。


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セカンドバージン

2011-09-27 | 2015以前の映画評


59、「セカンドバージン」 黒崎博監督 ○

 テレビで放送され社会現象にもなったという作品の映画化です。出版界で名の知れた中村るい(鈴木京香)は17歳年下のネット証券会社の社長鈴木行(長谷川博己)と出会い一緒に暮らし始めます。しかし、突然行は姿を消し5年後にマレーシアに出張で訪れていたるいの目の前で銃弾に倒れるのでした。
 タイトルからは男と女のロマンチックな恋物語を期待しますが、行はほとんどベッドで寝たきりだし、中国マフィアはからんでいるし予想外の展開になりました。回想シーンが巧みに織り交ぜられた脚本はよくできています。また、マレーシアの自然も美しいです。
 タバコは出版界のパーティや職場も無煙でした。


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蜘蛛の糸

2011-09-27 | 2015以前の映画評


58、「蜘蛛の糸」 秋原正俊監督 □→◎ ☆☆☆ 

 芥川龍之介原作の有名な「蜘蛛の糸」に「アグニの神」「煙草と悪魔」の2編を織り交ぜ、また主人公カンダタの生前の姿を創作して加え新しい解釈で映画化しました。カンダタ(平幹二朗)が落ちた地獄は真っ白な部屋で毎日小さな銅像の写真を撮り続けるという地獄でした。時々外を歩くと奇妙な鬼や魔女、そして悪魔に出会うのでした。一方天国ではお釈迦様が一匹の蜘蛛の「カンダタを助けたい」という願いを聞きどうしたものかと迷っていました。
 原作は人間の浅はかさを描いていますが、ここではそういった教訓的なことよりもファンタジックな地獄の映像が楽しく、示唆的なセリフやエピソード、そしてちょっとした謎解きも楽しめます。
 また、「煙草と悪魔」という芥川の短編は初めて知りましたが、大変面白い一遍です。まさにタバコは悪魔が持ってきたんですね。ちなみに現在「煙草と悪魔」が収録されている文庫本は品切れのようです。映画「蜘蛛の糸」のガイドブックには原作の3篇すべてが収録されています。公式HPにて発売中です。
 タバコは厳密には映画の中で悪魔がパイプをくわえています(煙は1回だけ黄色い妙な煙が出ます)が、内容的にタバコの扱い方がすばらしいので無煙映画賞特別賞の候補に入れたいと思います。


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僕たちは世界を変えることができない。

2011-09-25 | 2015以前の映画評


57、「僕たちは世界を変えることができない。」 深作健太監督 ×××××
 2005年、医学生だった甲太(向井理)はバイトやコンパなどで楽しんでいますがどこか物足りない生活をしていました。そんな時150万円でカンボジアに学校を建てようというプロジェクトに出会います。友達などに働きかけて活動を始めます。とりあえず「行ってみよう」と訪れたカンボジアでポルポト政権の虐殺やHIVや残存地雷の数に圧倒されてしまいます。その後さまざまなトラブルはあるものの学校建設にこぎつけるのでした。
 タバコは冒頭の合コンの喫煙(×)から始まり、主なメンバーの4人のうちの一人(窪田正孝)が医大生なのに常に喫煙(××)、プロジェクトの集会ではテーブルの上に灰皿が並び女子学生も含めプカプカ喫煙(×)しています。4人が通うバーのマスター(リリー フランキー)がカウンターの中で喫煙(×)、プロなら客の前で喫煙するなと言いたいです。現在「タバコやめてねコンテスト」の上位にいる主役の向井理は一度タバコを手にしただけで口にはくわえませんでした。
 タバコが出てこないカンボジアのシーンはドキュメンタリータッチで描かれ大変勉強になります。世界を変えることができない彼らの苦悩に共感できるいい場面もたくさんあり本来ならば☆を点けたい作品ですが、あまりにもタバコが多すぎたので☆はなし。残念です。ちなみに原作の出版社は小学館(タバコと原発に甘い週刊ポストを出版)です


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モテキ

2011-09-23 | 2015以前の映画評


56、「モテキ」 大根仁監督 ×××
 人気コミックのオリジナルストーリーによる映画版です。金なし夢なし彼女なしの主人公藤本(森山未来)は心機一転ニュースサイトのライターになります。そしてみゆき(長澤まさみ)と出会います。彼氏がいるみゆきとは「おともだち」の一線を越えることはできません。みゆきの友だちのるみ子(麻生久美子)には逆に告白されて勢いで一線を越えてしまいます。はたしてこんな藤本は本当の幸せは訪れるのでしょうか。
 妄想の場面での音楽やダンスシーンなどが痛快です。ダンスが得意な森山の見せ場です。スクリーンをカラオケ画面にしてしまうなど確かに今までに見たことがないエンターテイメントです。個人的には、映画そのものより森山の動きを楽しむ作品です。次回はアクションもので見たいです。
 タバコは前半は職場や飲み会などが無煙で期待していましたが、後半友人(新井浩文)が喫煙し(×)、バーのホステスの母親(りりい)が犬を抱いて(×)赤ちゃんの近くで喫煙(×)しました。
タバコと直接関係ないけど無煙だった前半の方が内容的にもずっとおもしろかったのはなぜでしょう。ちなみにリリー=フランキーはタバコは持っていたけれど喫煙せず。


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シャンハイ

2011-09-21 | 2015以前の映画評


28、「シャンハイ」 ミカエル=ハフストローム監督 米 ×××
 1941年の上海が舞台です。各国の思惑がそれぞれ渦巻く中、抗日レジスタンス活動を陰で支える中国裏社会のドン(チョウ=ユンファ)の妻(コーン=リー)を中心にレジスタンスを追い詰める日本軍のタナカ(渡辺謙)の姿をアメリカ人ジャーナリストの目を通して描かれています。
 米、中、日各国の有名スターの競演が見ものです。また、アメリカ人(当時アメリカは、まだ参戦していない)の目を通すことで日本軍の横暴や抵抗運動などが中立的に描かれました。
 タバコは喫煙シーンが異常に多く(×)、女性の喫煙(コーン=リー、菊池凜子)たびたび(×)また、シガレットケースやマッチを重要な小道具として使いすぎです(×)。


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アンフェア the answer

2011-09-21 | 2015以前の映画評


55、「アンフェア the answer」 佐藤嗣麻子監督 ×
 元検挙率トップの敏腕刑事雪平夏見(篠原涼子)は前回の事件後北海道に勤務していましたが、連続殺人事件の容疑者として逮捕されてしまいます。検察の村上(山田孝之)の助けもあり警察から逃亡し真相を追います。犯人たちの狙いは国家機密が隠されたUSBでした。雪平に近づく男たちの誰を信じればいいのか孤独な戦いは続くのでした。
 明らかに過去の名作「羊たちの沈黙」を模倣した部分もありますが、前作よりはずっとおもしろい作品です。前作で緊迫した場面で雪平が靴音をカタカタいわせていたのが気になりましたが、今回は靴を脱いでいたので製作者の真剣さが感じられました。小さなところで印象は大きく変わりますね。 ところで、あのUSBはこの後どうなるのでしょうか。
 タバコは前作同様刑事役の寺島進が数回喫煙していました。(×)

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アジョシ

2011-09-21 | 2015以前の映画評


29、「アジョシ」 イ=ジョンボム監督 韓 ×××××

 リュック=ベッソン監督の名作「レオン」の韓国版と言われています。辛い過去を持つ孤独な男(ウォンビン)がアパートの隣の女の子(キム=セロン)を裏社会の魔の手から救い出す話です。「アジョシ」とは韓国語で「おじさん」のことです。「レオン」よりも敵が警察と裏社会なのでちょっと話も複雑です。その上麻薬だけでなく臓器売買がからみよりどろどろしています。
 韓国映画は血糊の使用量が多すぎます。血がドバドバで目を背けたくなる場面が多くもう少しスマートに見せてほしいです。
 タバコもモクモクです。まず冒頭でタバコ(×)、主役が1度ですが喫煙(×)、刑事は登場するたびに喫煙(×××)、関わる母親などの女性も喫煙(×)、裏組織も喫煙(×)ということで×∞(無限大)なのですが、ラストで子供が乗っている車の中で刑事が喫煙するのを止めたので×5になりました。韓国ももう少し規制をしてほしいです。


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朱花(はねず)の月

2011-09-18 | 2015以前の映画評



54、「朱花(はねづ)の月」 河瀬直美監督 × PPエコー
 奈良県飛鳥に暮らす染色家の女性とその夫、そして愛人の木工作家の簡単に言ってしまえば三角関係の凄惨な清算を描いたドラマです。そう書くとどろどろとした感じになりがちですが、飛鳥の自然のすがすがしさと会話のまったり感でさわやかさのある作品となりました。畝傍山、香具山、耳成山が三角関係という神話から話は始まります。タイトルの朱花というのは淡い紅色のことでベニバナから作ります。映画ではラストで衝撃的に表現されますが。
 タバコは愛人の木工作家が全然前後の脈絡なくエコーを一度だけ吸います。(×)残念です。

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ライフ いのちをつなぐ物語

2011-09-18 | 2015以前の映画評



26、「ライフ ーいのちをつなぐ物語ー」 マイケル=ガントン監督 英 ○ ドキュメンタリー
 BBCが3000日と35億円の製作費で作った作品です。さまざまな動物の生きざまを描いていますが、ナレーションが人間的な解説をしているのでなんだか「ああいうやついるよな」と妙に人間ドラマ的でもあります。タイトルのとおり科学映画というよりは物語です。難を言えば音楽がおおげさすぎました。もっとさりげない方が映像を際立たせたのではないでしょうか。
 動物もおもしろいけれど、それを撮影している人間たちの姿も見てみたいです。
 タバコは当然ですがなし。無煙です。

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