
30、「ペーパーバード 幸せは翼にのって」エミリオ アラゴン監督 スペイン ×∞(無限大)
内戦後のフランコ独裁政権下のスペインが舞台です。内戦で妻子を亡くした喜劇役者ホルヘと孤独な少年ミゲルが出会います。二人は芸人一座として公演をしますが、ホルヘには反体制派の容疑がかけられていました。危険を察知し国外へ脱出を計画するのですが・・・。
タバコは煙のないシーンがないくらいモクモクの作品でした。圧政の中にいるとニコチンという薬物なしにはいられないのでしょうか。軍関係者も常に喫煙していました。子供もいる場面が多い中大変問題のある作品です。思想統制や言論統制も問題ですが職場の受動喫煙というのも大きな人権蹂躙だと思います。スペインの映画関係者の皆さんにはもう少し勉強してほしいものです。唯一教会でタバコを吸おうとしたホルヘにミゲルが「ここで吸うと罰が当たるよ」と戒める場面がありました。結局ホルヘは国外に脱出できませんでしたが罰が当たったのかもしれません。