
「雑魚どもよ、大志を抱け!」 PG12 足立紳監督 ☓☓
監督自身の小説「弱虫日記」を映画化しました。
飛騨地方を舞台です。6年生になったばかりの少年たちにはそれぞれ家族構成はいろいろ、少年たちひとりひとり悩みがあります。解決するにはおばけが出るというトンネルを走り抜けなければなりません。それもできず、暴力的な中学生とやり合ったりしながらなんとか過ごしていくのでした。
無駄に長い!同じようなシーンが繰り返される。それも動く対象(自転車)をカメラまで一緒に動いているので画面が揺れ「映画酔(悪い意味でね)」しそうです。1988年とはいえなんで子どもがタバコを咥えているのか(火はついていないにしても)、銃規制が叫ばれている今なんで子どもに銃をもたせた場面ばかりをあえて選ぶのか全く理解できません。ゴム製のパチンコで十分なのでは。80年代が舞台とはいえ制作している時代の要請を反映させず作る映画って意味があるのですか。
入場時、プレゼントで配られた出演する子どもたちの写真をみたとき「ウォーターボーイズ」のようにこの中から大スターが育つかな、と期待しましたが、あっけなくがっかり。スターを育てるのは監督の演出ですよね。磨けば輝きそうですが磨き方が間違っていたようです。少年たちよ、一度でめげるな!次へ行こう。
タバコは、子どもが咥えている、それもたびたび。教師も注意しない。別の子どものヤクザの父親(永瀬正敏)が子役の前で喫煙(児童虐待)。母親も喫煙、かなりマイナスイメージですが、吸わされている俳優二人はもういい年齢で突然死したらどうするのだろうかと心配になりました。