
「検察側の罪人」 原田眞人監督 ☓
雫井脩介原作の小説を、木村拓哉、二宮和也のダブル主演で映画化しました。
エリート検事最上(木村拓哉)と新人の沖野(二宮和也)は老夫婦殺人事件を担当します。容疑者の松倉(酒向芳)はすでに時効になっている少女殺人事件の重要容疑者でもありました。過去にその被害者の少女とのつながりがあった最上は今回の事件をきっかけに松倉に殺人の罪を償わせようとします。しかし、沖野は犯人は別にいるのではないかと最上の暴走に懸念を抱くのでした。一方、二人の事務を担当している橘(吉高由里子)は「冤罪」になることを恐れますが、それだけではない別のねらいがありふたりに接近していました。それぞれの思いにさまざまな立場の人々がからみ話は複雑になるのでした。
あれもこれも監督が伝えたい思いのてんこ盛りです。なんとかもっとスリムにまとめられなかったのかと思います。カットしていい場面を全部残してしまったのでしょうか。テーマは今の時代に即しているのに残念です。
音楽は大変良かったです。特にオープニングクレジットだけで結構満足できます。本編はおまけと思えばまあいいかな。
タバコは、悪役の大倉孝二が仕事しながら喫煙していました。(☓)
また、山崎努がいつものように煙は出ていませんでしたが、パイプ風の物をくわえていました。おしゃぶりを卒業しない乳児のようでした。
木村拓哉が喫煙しなかったのが大変良かったです。もう中年だからタバコは危険ですね。