
「祈りの幕が下りる時」 福澤克雄監督 △
東野圭吾原作の「新参者シリーズ 最終章」です。
刑事の加賀恭一郎(阿部寛)が勤務する署内でふたつの殺人事件が発生します。2つの事件にはつながりがありそうでそのつながりの根元にはなんと加賀自身の過去が関係してくるようなのでした。
容疑者のひとりを松嶋菜々子が演じ、彼女と加賀の関係は一体何があったのでしょうか?
推理ドラマとしてはひとひねり、ふたひねりあり予想外の展開になります。日本橋界隈の風景や名前だけは聞いたことがある橋が紹介され、ご当地映画としての面白さも満載です。
主役の阿部寛のひょうきんさが生かされクスリと笑える場面がちょっと和みます。
ただ、推理ドラマの名作「砂の器」を彷彿とさせ、かつての名作を超える作品はなかなか出てこないというもどかしさも感じられました。
タバコは、80年代の酒場の場面で客たちが喫煙していました。主役などは喫煙していないので(△)です。