
「家なき子 希望の歌声」 アントワーヌ プロシエ監督 仏 ○
フランス児童文学の名作を実写映画化しました。
11歳のレミ(マロム パキン)は南フランスの田舎で母と二人貧しいながらも幸せに暮らしていました。パリに出稼ぎに行っていた父親が怪我をして働けなくなり戻ってきます。父親は拾い子だったレミを旅芸人の親方ヴィタリス(ダニエル オートゥイユ)に売ってしまいます。レミは親方と芸をする犬のカピ、猿のジョイクールとの旅暮らしが始まります。親方はレミの歌の才能を見出しただけでなく文字を教え別れた母親に手紙を書くこともできるようになるのでした。ある時お金持ちのイギリス人から車椅子の娘リーズの誕生パーティーに芸を披露する機会があり、レミとリーズはお互いに打ち解けあうようにます。その出会いがきっかけとなりレミの本当の両親と出会うのですが・・・。
原作は子どもの頃から知っていましたが、記憶のイメージを裏切らない映像化でした。英仏を舞台にした時代劇として楽しめます。「氏より育ち」の逆(血は争えない?)なのがちょっとひっかりますが、そういう物語だからしかたありませんね・・・。
レミ役の少年が「今だけできる役」を幸運にも好演しているのはもちろんですが、もしかしてそれ以上なのが犬のカピです。パルムドッグ賞まちがいなし!
冒頭のホラーのような出だしが意外で面白く、また、ラストのレミのセリフをお聴き逃しないよう。
タバコは、なし。無煙です。